病院経営の話をいろいろ聞くと、ここでも<一族経営>的な発想に頭を悩ませている現状が多い(トヨタやソニーなど大企業でも問題になっているように)。いま本当に問題を打開しないといけない時期に、それでも守りにこだわり続けるのは日本人の性なのだろう。

 病院経営者はたいてい家族にすでに医療関係者がいるものだが、優秀(単に実績という意味ではない)なのがいるという話はあまり聞かない(少なくとも大阪ではほぼ皆無)。というかその経営者含め、先代の築いたものを食いつぶしている構図が多い。つまり能力的にいま一つなのが組織を引っ張る形になるため、経営に根本的な、現場を考慮した見直しが図られない。

 ではなぜ、経営者はせめて優秀な身内を育てるようで、育てないのか?おそらくそれは・・・日本民族が他民族と比べてひときわ自負している文化→義理人情・思いやり→これがあまりにも増長しすぎて→<過保護>へと化けたためと思う。過保護にされれば、恩恵を受けた側は努力する意義を失う。

 しかも日本は国土が狭く、他人がみな限定的で近いため疑り深い。そのため身内への注ぎっぷりにより拍車がかかる。

 そういうこともあって、日本の経済政策・地域医療は思うように進まないのではないかとつくづく思う。

 オバマが強調した「反面教師」。自分の強調していた言葉でもあり、ちょっとドキッとした。


 


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