同級生の現状

2009年3月26日 連載
 医者15年目だが、ここで同僚の現在を(同窓会名簿などで)振り返ってみた。

 大まかな計算だが、大学の同級が100人いたとして・・・臨床医が9割、1割が基礎系。

 基礎系のうち病理学・解剖学・生理学などに進んだ彼らは着実にキャリアを重ね出世している。基礎系は若手で教授になりやすいところもあり、ほとんどが講師以上。臨床もアルバイトでやってるが、コネがある人間は寝当直でうまく稼いでいる。

 臨床系。ほとんどが認定医を持っており専門医が半数。ただし資格を山ほど持つ者と持たざる者との格差が明瞭。持ってる人間は指導医・解剖医なども多数取得。必ずしも能力を表すものではないが。

 臨床系の2割ほどを占める大学病院では、人手不足の医局だが准教授が若干名、講師(非常勤講師含む)が10名前後。残りの大多数は助手でタナボタ待ち。ほぼ全員が院生過程を終え、学位もほぼ全員が取得。うち数名が留学中。

 臨床の残り8割のうち6割が大学の関連病院で、そのほとんどが大学への復帰を希望せず。さらにその6割の2割ほどが中核病院で腕を上げているが疲弊状態(医長・部長)。8割が数年ごとのローテーションで医長・部長の肩書あり。この年だとせめて診療科部長でないと、とプライドを持つ人間が多い。

 で、臨床の残り2割がアウトローと呼ばれる医師たち。形成外科医が十名余り→数名に生き残り開業。残りは内科・外科系の病院を各コネ、能力で凱旋中で副院長・院長クラス。数名がドクターバンクで日本全国を渡る。

 臨床全体の1割が開業、半数以上が親からの引き継ぎ。あと1割分が近々の開業をもくろむ。

 これはオマケだが、この100人のうち最も高給取りは形成外科医・開業医で3000-5000万クラス、アウトロー医が2500-3000万、その他大半が1500-1800万台(医師会などが公表する年収はアルバイト代などが入っておらず低めとなっている。もちろん意図的なものだ)。




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