各論 大学に残る15周年者たち
2009年3月26日 連載あくまで内科系の講座で、しかも僕の周囲の話だから聞き流す程度に。
同僚の大学在籍者はほとんどが助手クラス。そのうち一部が椅子取りゲーム的に講師を勝ち取っている。人気のない講座では(失礼!)出世?がしやすい。
彼らは大学でのカリキュラムに振り回されている。学生や外国留学生の世話、下っ端が入らないとその穴埋め。一方では実験・論文に追われ、対・教授のカンファレンスに体内時計を合わせる日々。教授と同伴出張も多く、原稿の代理もあれば講演会の座長も。
こういう経験が多いためか、講演会や会話での<言い逃れ>が誠に巧妙になった印象を受けた。
病棟では病棟医長あるいは各グループ長であったり、責任をダイレクトに追及される立場。他科との激突のときに、特に能力を問われる。正直すぎてウツ傾向になった人もいる。少々、卑怯者の要素もいる。
しかし、実験がうまくいったとき(有意差が出たとき)や教授に褒められたときの彼らの気分はすこぶる良い。仕事量はスケールがでかいが、達成した時の満足感も大きい。実験データが出せる人間は長続きできそう。
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