で、今後は医師がますます増えてくるのだろうが・・・

 都会は今後病院の数がどうかによるが(銀行が握ってる)、まだ必需性の高い地方の中規模病院は、今後もしばらく続いていくと思っている。病院1つあたりの人員が増えてくるだろうが、上層部というのはさきほどのエピソードもあるように、長い長い付き合いの中で既に切り離しにくい人間関係があり、出世の順番が暗黙で決まってることも多い。年功序列は今も根強い。

 出世、出世という言葉では語弊を招きやすいが、誰でもそのうち1つの病院に落ち着いて、年齢とともに指令する立場に落ち着きたいと思うはずだ。だがそうなれない不安もあると思う。ここまで努力してきたのだから、という自負は持ってるはず。

 日本人には、この<葛藤>が国民性の中に強く表れていると思う。危機感がなかなかぬぐえず、すぐに消費が落ち込んだりする。そうすると、仲のいい同士特に旧知の仲はお互いの結束を固くする。日本は同じ人種ながら、これだけの格差社会を作っただけはある。

 そこへ今後、おそらく若い医師世代が定員増として押し寄せてくる。人手が増えるのはいいが、末端に比重がのしかかるのは同じ。システムを決める立場になかなかなれない。上の人間もなかなか辞めない。医者は不思議と、みな長生きするものだから。

 だからといって、単独の若い医者に結束力がないわけではない。影響されやすいほどならまだダイヤの原石だ。自分のビビッとくる上司に出会う機会をうかがう。非常勤先、講演会や論文など、出会いの機会は(自分から動けば)山ほどある。

 誰かについていきながら、そこでまた誰か・何かに出会って・・・そういう人生なら、本望だ。<あとでついてくる>とか、まさしくこのことだ。

※ 自分のエピソードであるように、僕は3年目終了後に僻地へ送られた。その後自ら非常勤(救急病院)を要望することで、新しい可能性を見出した。






















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