あいまいなコンセプト
2009年4月21日 連載 コメント (2)<総合診療科>の存在自体が疑問視されているが、過剰な期待を植え付けかねない名称そのものに問題があった。僕の知ってる病院でも(医師の)評判はあまり良くなく、というか各医師が<安売りされ、しかも無理矢理させられている>といった現状。
誰にも専門はあるわけで、慣れない分野があるのは間違いなく無理もない。詳しくないと疾患を疑えないから積極的な検査・治療とはならない。結果的にダラダラとした、担当医師間でのたらいまわし的なものに成り下がっている。病院にとっても黒字転換の契機にはなり得ない。採算というのは、医師の指示の積み重ね、その延長にあるものなので。ここは企業と決定的に異なる点。
極端に言うと、採算が取れてたとこが→徐々に取れなくなる(→崩壊へ向かう)のは、指示が減ったことつまり医師側のモチベーション低下つまりこれは体制への不満や割の合わなさを示唆することが多い。患者が減っての結果もあろうが、その原因の根源こそがそこにあったりする。
体制の不満は、勤務する医師側に対する一方的な決めつけが原因。医師側は<やらないこと>、つまり<指示しないこと>で対抗できる。ネジをゆるめるような図式を想像したい。
今は外来でも病棟でも、数的に上限を超えて<してあげている>のが現状。その忍耐の線を切られれば、<じゃあもうしてあげない>方向になるのが流れだろう。
<総合内科専門医http://www.naika.or.jp/info/rireki/info080319.html>とか曖昧なコンセプトを打ち出しても、打算が見え隠れするだけ。
コメント
確かにそういう流れが加速すると思います。が、今は銀行がなかなか融資しないのでバンクへ流れる者が増えると思います。