Y先生 久しぶりに世間を語る アクターズ・スタジオ風 ③
2009年5月28日 連載N「話のそもそもの始まりは、研修医時代の失敗談や脱線話」
Y「脱線して悪かったな」
N「教育病院をいくつか経て・・・ある意味自由になったのはいつ?」
Y「このストーリーの中で、<プライベート・ナイやん>というのがある。これは自分のターニング・ポイントだ」
N「というと聞こえはいいが?」
(ユウ、殴るかっこう)
Y「フー。ご覧のとおり、自分は3年目終了後に僻地へと送られる。そこは国立病院が崩壊したあとの惨状で、ハコモノ営業だった。建物がでかいだけの」
N「ずっとそこにいればいいと思った?」
Y「ノーだ。その不安があった。なければおそらく、そこに安住しただろう。安住するのは意外と簡単だ。上にゴマをすり、出過ぎたことはしない。情報はすべて上に報告。新入りは手なずける」
(ブーイング)
Y「おいおい!俺はやってないだろ!」
N「安住する医者は多い?」
Y「<医者は保守的な動物だ>と故人も言ってるすまん!言ってない言ってない!でも俺がそう言ってる」
N「途中からそうなる?」
Y「そうだ。大学にずっといる人間を見ればすぐ分かる。独特の鈍感さと、保身への抜け目ない攻撃力。ま、それはいい。自分が感じた不安は・・こうだった。<自分から動かないと、いいようにされるのではないか?>というものだ」
N「(間)・・・・常識ですよね皆さん」
(爆笑)
Y「ノー!常識と、実際に自分で感じることは違うんだ!その事実に改めて気づいて、さあ行動しようとする態度は必要だろ?」
N「ならもっと研修医のときに頑張って・・・」
Y「ジーザス。元も子もない」
(会場、気を遣い冷笑)
Y「で、自分はみつけた。非常勤先に研修病院がある。自分にはチャンスだった。研修医でないのに、研修医のように学べる」
N「なんのつながりもない病院を選んだ理由もそこに?」
Y「そうだ。先入観なしでやりたかったからだ。もちろんこれが最後のチャンスだと思って通った」
(拍手)
N「院長の息子の子育てまでして?」
Y「あれは大まかな実話だが、いい経験だった。育児を通して、皆で1つの命をリレーしていく。相手は妥協を許さないだろ?ああいう経験は大事だ。今では許されないかもしれないが・・・」
N「その教育病院のことが励みになり、真田病院へ行くことになった」
(拍手)
Y「その前に、大学病院で地固めをした。6月の新作はここからの話がけっこう関わってくるんだが・・・そこでミタライという女医のオーベンを引き受けることになる。研修医なので、どう化けるかどうかは分からない段階だ」
N「約、半年?」
Y「自分にとって、最初で最後のコベンだ。一生の思い出だ」
N「恋愛感情は?」
Y「ノーだ。そういう発想すら浮かばなかった」
(冷笑)
N「松田先生という、OBが開業する」
Y「かつて優しい先輩だったが、開業がうまくいかず自分が援助することになる。この頃の自分はまだ素直だったので引き受けた」
N「結果的に、大学の患者を・・・」
Y「そう、持っていかれる。一番の悲劇は彼が・・・宗教団体に入ってしまったことだ。これが全てを狂わせていく」
(会場、沈黙)
N「真田病院は大型の民間病院。若い事務長のもと人材が揃った」
Y「事務長のシナジー(品川)は経営を受け継ぎ、オーナーを通して病院経営を徹底していくことになる」
N「真珠会グループの病院が崩壊し、2000年問題があり・・・?」
(拍手)
Y「大学からの刺客である土方ドクター、いずれも乗り越えた」
N「しかし、思わぬ敵がいたね。僻地の関連病院?」
Y「そうだ。ハカセという真珠会の脱退組が、関連病院を乗っ取ろうとした。なんとか調印は阻止したが・・そこで病院同士の争いが始まった」
N「彼らの手段は、テロめいたものだね?」
Y「彼らは急病患者を送りつけ、医師の戦力を疲弊させる目的があった」
N「エリート集団の目標は、確か田舎の支配?」
Y「田舎を1つの医療コミュニティーとし、高齢者の支配を除去した社会のモデルを作ることにあった。それは結局、阻止される」
(拍手)
N「新作は、関係ない話?」
Y「敵の手段が最初は似ているが、全く別のベクトルだ。今回は<ハゲタカファンド>がやってくる」
N「病院を買い取る?」
Y「買いたたく。だが、交渉に応じない場合は手段を選ばない」
N「だいたい予測できるが、いつものように真田病院が奮闘する話?」
Y「全く違うな。まず、真田病院の関連病院がいとも簡単に崩壊するところから話が始まる」
(会場、沈黙)
Y「で、これは今までと比にならない敵であることに気づく」
N「で、敵が真田病院へ?」
Y「と思ったら大間違いだ。今度は意表を突く形で奇襲攻撃が始まる」
N「大学病院を出す話があったが・・・」
Y「今度のハゲタカは無差別攻撃で、大学スタッフも打撃を受ける。真田は大学の関連病院でもあり、派遣をお願いする立場にある。従って、かつて犬猿の大学と真田病院は協力せざるを得なくなる」
N「大学ならスタッフが多いから、問題ないだろう?」
Y「そこだ。彼らはその<問題>さえもクリアに攻略していく。真田からの裏切り者も、株主さえも、使えるものなら何でも利用する。自分が守るべきものとは?だが本当に守ったものとは?これが実に、皮肉な結果をもたらすことになる・・・アー!ここからはまだ話せない!」
(会場、ため息)
Y「ただ話が長くなりすぎたため、3部に分けて少しずつ載せようとする企みもある」
(会場、ズッコケ)
N「ではまた。シーユーネクストウイーク!」
(拍手)
Y「脱線して悪かったな」
N「教育病院をいくつか経て・・・ある意味自由になったのはいつ?」
Y「このストーリーの中で、<プライベート・ナイやん>というのがある。これは自分のターニング・ポイントだ」
N「というと聞こえはいいが?」
(ユウ、殴るかっこう)
Y「フー。ご覧のとおり、自分は3年目終了後に僻地へと送られる。そこは国立病院が崩壊したあとの惨状で、ハコモノ営業だった。建物がでかいだけの」
N「ずっとそこにいればいいと思った?」
Y「ノーだ。その不安があった。なければおそらく、そこに安住しただろう。安住するのは意外と簡単だ。上にゴマをすり、出過ぎたことはしない。情報はすべて上に報告。新入りは手なずける」
(ブーイング)
Y「おいおい!俺はやってないだろ!」
N「安住する医者は多い?」
Y「<医者は保守的な動物だ>と故人も言ってるすまん!言ってない言ってない!でも俺がそう言ってる」
N「途中からそうなる?」
Y「そうだ。大学にずっといる人間を見ればすぐ分かる。独特の鈍感さと、保身への抜け目ない攻撃力。ま、それはいい。自分が感じた不安は・・こうだった。<自分から動かないと、いいようにされるのではないか?>というものだ」
N「(間)・・・・常識ですよね皆さん」
(爆笑)
Y「ノー!常識と、実際に自分で感じることは違うんだ!その事実に改めて気づいて、さあ行動しようとする態度は必要だろ?」
N「ならもっと研修医のときに頑張って・・・」
Y「ジーザス。元も子もない」
(会場、気を遣い冷笑)
Y「で、自分はみつけた。非常勤先に研修病院がある。自分にはチャンスだった。研修医でないのに、研修医のように学べる」
N「なんのつながりもない病院を選んだ理由もそこに?」
Y「そうだ。先入観なしでやりたかったからだ。もちろんこれが最後のチャンスだと思って通った」
(拍手)
N「院長の息子の子育てまでして?」
Y「あれは大まかな実話だが、いい経験だった。育児を通して、皆で1つの命をリレーしていく。相手は妥協を許さないだろ?ああいう経験は大事だ。今では許されないかもしれないが・・・」
N「その教育病院のことが励みになり、真田病院へ行くことになった」
(拍手)
Y「その前に、大学病院で地固めをした。6月の新作はここからの話がけっこう関わってくるんだが・・・そこでミタライという女医のオーベンを引き受けることになる。研修医なので、どう化けるかどうかは分からない段階だ」
N「約、半年?」
Y「自分にとって、最初で最後のコベンだ。一生の思い出だ」
N「恋愛感情は?」
Y「ノーだ。そういう発想すら浮かばなかった」
(冷笑)
N「松田先生という、OBが開業する」
Y「かつて優しい先輩だったが、開業がうまくいかず自分が援助することになる。この頃の自分はまだ素直だったので引き受けた」
N「結果的に、大学の患者を・・・」
Y「そう、持っていかれる。一番の悲劇は彼が・・・宗教団体に入ってしまったことだ。これが全てを狂わせていく」
(会場、沈黙)
N「真田病院は大型の民間病院。若い事務長のもと人材が揃った」
Y「事務長のシナジー(品川)は経営を受け継ぎ、オーナーを通して病院経営を徹底していくことになる」
N「真珠会グループの病院が崩壊し、2000年問題があり・・・?」
(拍手)
Y「大学からの刺客である土方ドクター、いずれも乗り越えた」
N「しかし、思わぬ敵がいたね。僻地の関連病院?」
Y「そうだ。ハカセという真珠会の脱退組が、関連病院を乗っ取ろうとした。なんとか調印は阻止したが・・そこで病院同士の争いが始まった」
N「彼らの手段は、テロめいたものだね?」
Y「彼らは急病患者を送りつけ、医師の戦力を疲弊させる目的があった」
N「エリート集団の目標は、確か田舎の支配?」
Y「田舎を1つの医療コミュニティーとし、高齢者の支配を除去した社会のモデルを作ることにあった。それは結局、阻止される」
(拍手)
N「新作は、関係ない話?」
Y「敵の手段が最初は似ているが、全く別のベクトルだ。今回は<ハゲタカファンド>がやってくる」
N「病院を買い取る?」
Y「買いたたく。だが、交渉に応じない場合は手段を選ばない」
N「だいたい予測できるが、いつものように真田病院が奮闘する話?」
Y「全く違うな。まず、真田病院の関連病院がいとも簡単に崩壊するところから話が始まる」
(会場、沈黙)
Y「で、これは今までと比にならない敵であることに気づく」
N「で、敵が真田病院へ?」
Y「と思ったら大間違いだ。今度は意表を突く形で奇襲攻撃が始まる」
N「大学病院を出す話があったが・・・」
Y「今度のハゲタカは無差別攻撃で、大学スタッフも打撃を受ける。真田は大学の関連病院でもあり、派遣をお願いする立場にある。従って、かつて犬猿の大学と真田病院は協力せざるを得なくなる」
N「大学ならスタッフが多いから、問題ないだろう?」
Y「そこだ。彼らはその<問題>さえもクリアに攻略していく。真田からの裏切り者も、株主さえも、使えるものなら何でも利用する。自分が守るべきものとは?だが本当に守ったものとは?これが実に、皮肉な結果をもたらすことになる・・・アー!ここからはまだ話せない!」
(会場、ため息)
Y「ただ話が長くなりすぎたため、3部に分けて少しずつ載せようとする企みもある」
(会場、ズッコケ)
N「ではまた。シーユーネクストウイーク!」
(拍手)
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