3階。医局。ここも真っ暗。電気もつかない。月の明かりとペンライトに頼るしかない。
椅子が4つ互いに向かい合っている。
白板にいかがわしい絵?と思ったらマジック手書きのダーツの図。中心ほど穴がいくつか開いている。相当の腕と圧力だ。
「暇つぶししてたのか・・・?」
院長室もあけっぱなし。
「真吾・・・」
医師として、ユウにとって心を打ち明けられたのは彼ぐらいだった。その彼の部屋はまるで泥棒に荒らされたように汚い。ルーズな者でもここまでは・・・。
「古い本だけ残ってるような気がするんだけど・・・」
そういや、半年前に電話したときどこか、彼暗かったような。それもやはり、<先生が知らないだけ>なのか・・・。
「(半年前からお前。電話にも出なくなって・・・俺が何かしたっていうのかよ。友達じゃなかったのかよ・・・)」
いきなり背中を押された。
「ぎゃあああ!」
「しっ!」事務長だ。ノートを持っている。
「バカヤロウ!なんだそれ?」
「当直日誌ですよ!」
ズズーン、と1階はどうやらとんでもない事になってそうだ。数センチ、背が縮む思いだ。
事務長は携帯をライト代わりに、当直日誌をパラパラめくった。
「1週間前までは記録があります。救急もふつうにとってる」
「経営がヤバい状況だったわけではないな」
「とも限りませんが。はい」
「まて!そこ!」
最終行。
「<目標額にはほど遠く・・・>とまで書いてるが。あとは破れて読めん」
「目標額・・・」品川は頭をひねった。
「思いつめて、思わず書いた文章のようにも思えるな」
品川と話しても埒があかず、階段で下りた。しかし・・・
椅子が4つ互いに向かい合っている。
白板にいかがわしい絵?と思ったらマジック手書きのダーツの図。中心ほど穴がいくつか開いている。相当の腕と圧力だ。
「暇つぶししてたのか・・・?」
院長室もあけっぱなし。
「真吾・・・」
医師として、ユウにとって心を打ち明けられたのは彼ぐらいだった。その彼の部屋はまるで泥棒に荒らされたように汚い。ルーズな者でもここまでは・・・。
「古い本だけ残ってるような気がするんだけど・・・」
そういや、半年前に電話したときどこか、彼暗かったような。それもやはり、<先生が知らないだけ>なのか・・・。
「(半年前からお前。電話にも出なくなって・・・俺が何かしたっていうのかよ。友達じゃなかったのかよ・・・)」
いきなり背中を押された。
「ぎゃあああ!」
「しっ!」事務長だ。ノートを持っている。
「バカヤロウ!なんだそれ?」
「当直日誌ですよ!」
ズズーン、と1階はどうやらとんでもない事になってそうだ。数センチ、背が縮む思いだ。
事務長は携帯をライト代わりに、当直日誌をパラパラめくった。
「1週間前までは記録があります。救急もふつうにとってる」
「経営がヤバい状況だったわけではないな」
「とも限りませんが。はい」
「まて!そこ!」
最終行。
「<目標額にはほど遠く・・・>とまで書いてるが。あとは破れて読めん」
「目標額・・・」品川は頭をひねった。
「思いつめて、思わず書いた文章のようにも思えるな」
品川と話しても埒があかず、階段で下りた。しかし・・・
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