コンテナ内に無限に続く2段ベッドを、シローとマーブルが手分けしていく。電子カルテの薄いノート板に、バイタルなどが入力。板の右上が時々光っている。足津らがリアルタイムに確認しているのだろう。
マーブルはもう手慣れたものだった。
「最初はな!こういうのは俺も抵抗を感じてた!でもなシロー!」
「は、はい」
「俺たちのような落ちこぼれの気持ちを、理解させるための儀式なんだよ!これは!儀式!」
「(松田院長も、似たようなことを言ってたな・・・)」
「そしたらな!世間は考え直す!ホントの正義が何で、何がホントの悪かをな!」
ようやく最後尾での仕事も終え、シローは後ろの窓の外を眺めた。
約束された太陽が、昇ってくる。
その中に、彼は家族との再会を願い込んだ。近くでダーツを練習する、藤堂ナースが、ふとその手を止める。
♪
もう少し・・・・傍にいて・・・・
幾つもの夜を・・・
ひとりきり過ごしてきた・・・・
ぬくもり・・・・
ほほえみ・・・・
頬にかかる甘い吐息・・
同じ太陽を背に、ユウらのドクターカー3台もビルの間を向かっている。
ユウもまた・・・シローと似た、どことない孤独を感じていた。かつて過去の自分が満足していたであろう、触れずとも壊れない夢のいくつかを心の支えに。
♪
愛はいつも・・ 悲しみ・・・だけを・・・
君の・・・もとに・・・残してきたけどおおお・・・おおおお・・・
もう泣かないで 僕は君だけのもの・・・
マーブルはもう手慣れたものだった。
「最初はな!こういうのは俺も抵抗を感じてた!でもなシロー!」
「は、はい」
「俺たちのような落ちこぼれの気持ちを、理解させるための儀式なんだよ!これは!儀式!」
「(松田院長も、似たようなことを言ってたな・・・)」
「そしたらな!世間は考え直す!ホントの正義が何で、何がホントの悪かをな!」
ようやく最後尾での仕事も終え、シローは後ろの窓の外を眺めた。
約束された太陽が、昇ってくる。
その中に、彼は家族との再会を願い込んだ。近くでダーツを練習する、藤堂ナースが、ふとその手を止める。
♪
もう少し・・・・傍にいて・・・・
幾つもの夜を・・・
ひとりきり過ごしてきた・・・・
ぬくもり・・・・
ほほえみ・・・・
頬にかかる甘い吐息・・
同じ太陽を背に、ユウらのドクターカー3台もビルの間を向かっている。
ユウもまた・・・シローと似た、どことない孤独を感じていた。かつて過去の自分が満足していたであろう、触れずとも壊れない夢のいくつかを心の支えに。
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愛はいつも・・ 悲しみ・・・だけを・・・
君の・・・もとに・・・残してきたけどおおお・・・おおおお・・・
もう泣かないで 僕は君だけのもの・・・
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