落とし穴

2009年9月9日 連載

 夜間によく来る腹痛。昼から痛くてもなんとか夕食は食べて、一気にたたみかける。そしてイレウス状態・・というのも当直医泣かせ。

 腹部のレントゲンを立位だけで撮ってしまい、小腸ガスが見当たらないからと帰らせてしまう。実は臥位(あおむけ)では写るはずだったものが・・・。

 ふつうに腹部のレントゲン、と指示するとこうなることもあるので注意。

 ほとんどの病院は、夜間になるとレベルも(どうしても)下がる。人手は少ないし、疲れてるし、別の患者も来るし・・・。なので検査も控え目、ディスカッションも通常ない。時間のかかる手技は、翌日の午前に回される。回す口実にされてもおかしくない(手術適応は別)。

 夜間に来る腹痛は、どうしても<待たされる>ことが多い。

 廊下で響く、ナースの声。

「まだ痛い?んー。そっかー。さっきよりマシ?んー。もっとかー。あー。ちょっとぐらいは?でもないかー。そーやねー。夜やしねー。昼間に来てもらってたらねー(本音)。処置?そーやねー。朝やねー。先生ら、今はお休みやからねー」

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