落とし穴

2009年9月15日 連載
 30-40代の医師たちへ。院長職の仕事斡旋には、くれぐれも注意したい。それが自然と出た話ならなおさら。この世にタナボタなんてものはない。

 たしかに、平和な日々は続く。みんなに頭を下げられ、鶴の一声で決まる。男院長なら、女にも不自由しない(この意味はかなり深いところにある)。病院名義で自家用車というのも珍しくない。だが、このページを訪れた医師にはお勧めできない。

 なぜこういうネガティブ論を言うかというと、僕の周囲の院長職の人間たちが色々ぼやいているからだ。

・ 医師不足の際、勤務上での最終責任を取らされる。つまり他の職員が嫌がった勤務時間など自分で埋める責任がある。院長は平日勤務で条件づけられることもあるが、名目だけ。

・ 次の候補が見つからない。それまでする義務がある。

・ コスト減のため、目をつむる事項が増えてくる。心を鬼にする。もちろんそれで問題になったら新聞に載る名前は自分。

・ 経営者による業務自体が拡大した場合も、自分が穴埋めしなくてはならない。仕事が増えるから皆で分け合おう、と訴えても、いまどき他の医師は平気で断るという。


 つまり・・・こういうことだ。他の医師が「やらない!」と言ったとき、全てを自分が穴埋めしていかねばいかんのだ。

 以前は病院は、ある医局のミニ階層版だった。だから上がサボれるという利権がった。だがこれからは研修制度・医局離れの影響でバラバラなとこが増える。そういった背景がある。





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