そしてみんなが、キレる。
2010年3月26日 連載怒りっぽい高齢者は相変わらず多い。むしろ増えてきたような気もする。認知症は天然ボケ傾向のアルツハイマー、それと動脈硬化性のものに分けられる。この動脈硬化性のタイプが怒りやすい。背景が動脈硬化であり、飲酒・喫煙歴など伴うことが多い。
あと怒りっぽくなるのはほらあの、物忘れの薬、そうよあれあれ・・・アリセプトの処方後の副作用。10mgまで増やしたら怒りっぽさが倍増してしまったことがある。
認知症が進行すると家族の負担が増すわけだが、怒りっぽいとなかなか始末に負えない。それで入院を希望してくる家族もいるが(合併症などあれこれ理由をつけて)、本人はやはり怒りまくって承諾しない。
そしてそこでキレた家族が、つい言うのである。
「もうな!入院せな先生が死んでも知らんってよ!」
そんなこと言ってねえ!
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