そして第3印象は、誰のため・・・。
2010年4月5日 連載その職場のやり方に慣れた頃には、そこでの人格形成はできあがっている。周囲(先輩・同僚・パラメディカル)のこちらへの接近法も熟慮された上でのものとなる。ときにそれは攻撃的だが。
例えば「はいはい」といつまでもオベンチャラだと、向こうは次々と注文をつけてくる。ああこいつはこれもいける、じゃあもっといけるわ、てな具合に。誰でも目上が都合よければラッキー!と利用したくなるのが当然。現実社会はドラマと違い、垣根を取ると相手がどんどん付け込んできて、こちらが損するようにできている。
しかしある程度周囲に恐れられておくと、相手はある領域からはこちらに入ってこない。そのためには布石しておく必要がある。ふだんから複雑な内容になるほど粘って動じない行動・態度を見せておけば、気がつくと誰もそれに及んでないのに気づく。で、自信がつく。ただ、ここで方向を見誤ると、取り返し不能な医者(ただの頑固者とか)になる。
以前の研修医には多かったが、誰よりも遅く残り誰よりも詳しく調べ上げ、1つの症例につきその「大家」というくらい自信をつけていく。誰がどう言おうと現場という緊張感の中。周囲は一目置き、自分はその立場を守るべく頑張る。人生に正の連鎖ができ、生き生きとしてくる。
なので、駆け出しはカッコをつけて頑張りすぎてもいいと思う。プライドを持続しないといけないという責任は負ってしまうが、親や友人と一緒に過労ばかりを心配するよりはマシだろう。
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