第二回参照:多様な専門外の知識を有する者が教養ある者・・・か?
2010年4月16日 連載『専門知識を一般知識へと統合できない教養課程や一般教養は、教養ではない』
これはつまり、専門知識を単なる知識として伝授するのでなく、常識に通じるようカンフー的に教えろと?ベストキッドのミヤギのように『カラテ、ここ(胸)』と指導せよということか。
医師でも医学知識しか知らない人間はけっこういて、教え方も淡々としているのも多い。『これをこうするとこうなるわけです。やってください。ああ、できませんね。おかしいな。いいですか、はいこう。やって。あれ、できないねー。うんおかしいねー』
例えば内視鏡を教えるとき、僕は途中で肩の力を抜かせる。『コクピットの操縦だよ。ではこれは運転だ。道を走ってる。みな運転できれば同じだろ。最初が不安なだけだ。俺もそうだった(ちょっとスタローン入)。慣れたらワープスピード!』
解剖をなかなか覚えられない者にも『大阪府に例えてみろ。頭脳が北摂、胃袋はミナミ。心臓は梅田だろ?』であとは学習してくれた。脳動脈に関しても応用。
つまり相手にとって難しそうな専門内容を、優位なこちらが敢えて別次元のユーモアで教え込む。脳に流れるドーパミン。相手は君の信者となる。
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