♪ なぁかぁしぃたこぉともあある・・・(以下略)

 ビルの一角。有名予備校ではない小規模な塾。しかし入塾者が溢れている。高校3年生の定員は6人と聞いてたが・・・30人もいる。

 だがどの生徒も落ち着きが無い。いや、わずかは大人しい。

「あーでは、始めます。みんな3年の勉強に入る前に、おさらいしよーなー。2年生までのー。チャート式出してー」

 生徒のコナンっぽい1人が落ち着き払って見ている。どうやらリーダー格だ。
「わかった」
「んー?なんだー?」
「先生。ここアルバイトで来てんだろう?」
「あ、うう」
「アルバイトはいいよね。正職員じゃないんだよね」

 こ、こいつ・・・。

「ねぇねぇ。医学生の人がなんで学校の先生の真似するの?」
「そ、それは・・・」
「となりのクラスはね。選抜クラスで教えてる先生は隣町の先生やってた人なんだ」
「で、では1ページ」
「だから無理して教えなくていいよ。僕たちバカだからさ。ホッとしたでしょ」

 無視して授業するが、緊張が走る。英語を朗読。またコナンがせき止める。

「ねぇねぇ。さっき先生、theのところザって発音したでしょ。elementだからズィでしょ?」
「うっあっ」
「あはは。あはは。僕が正しかったあはは」

 次は物理だ。物理はまだ記憶が新しい!コナンが挑戦状。
「ねぇこれZ会の問題なんだ。解ける?」
「そ、そりゃな!」
 
 Z会は入ってたんだ!こんな問題!

「えーと。mgに、遠心力・・・」
「あっそうか。医学生だもんね解けるよね」
「プレッシャーか・・・いやいや計算には入れん!よし!言うぞ!ここに書くぞ!」

 5つ答えを書く。
「5ghだろ!ルートgの2乗にkr3乗にpの2乗にqrs!」

 コナンはすかさず答えた。
「間違いだね。答えはゼロ」
「なに?そんなはずは!」
「だってどの答えも重量忘れてる」
「ああそうだった!エム足さなエム!」書き足す。

「もう遅いよ。これが本番なら零点だよ」

うぐぐ・・・。

 近くの暗そうな女子が答える。

「医学生も、たいしたことないのね」

 コナンが後ろに傾く。
「先生。教養学部で脳細胞ふっとんじゃったね。解答は!つねにひとつ!」(そこでなぜお前が決める?)

 エーーーーーッ!リイイイィーーーーーー!


















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