⑭ お腹、空いてますか?
2010年4月26日 連載 バカ井らは、出産を待つような気持ちで夜間の待合で待っていた。
「写真の撮影のあと、ほったらかしのままだなー・・・」
じいさんは別室で横になっている。
「あれから3時間だよー・・・」
バン!とガサツにドアが開いた。
「よう!」
OB医師。
「大丈夫ですか?」バカ井が聞いた。
「お前ら。とんでもないことをしてくれたな!」
「じ、じいさんの身に何か?」
「アホウ!じいさんはただの打撲だ!いやそのうちにすら入らん!」
OB医師は横に施設の医師を従えた。
「それよりも!施設の医師の手をどうしてくれる!全治2ヶ月。いやもっとかかる!」
こういうとき、施設の医師はきっと林檎たちを庇ってくれると・・・林檎たちは期待した。だが。
「痛いよぉ。うう痛いよぉ」女々しい一面。
「そうか・・・動かすな」OB医師はどうやら親友らしい。
「明日からの仕事が。仕事がぁ」
シンゴが立ち上がった。
「でもよぉ、施設の先生って基本的に仕事ないでしょ?」
「シンゴ!あたってるけど言いすぎだぞ!」バカ井。
「それに、それはあの先生が無理矢理飛びついてそうなったんだ!俺たちのせいじゃねぇ!そうだよなサトミ先輩!」
サトミはしかし・・・
「えっ。いやあたしは・・見てないし」
「ちょっと!どうみてもそうだったろ!」
「答えようが・・・」
「あーそうかよそうかよ。カッコいい奴の肩は持つのかよ!」
バカ井は、そこらから用紙を1枚持ってきた。
「あの・・・こうありますよね。打撲などの場合最初に異常がなくても、1日過ぎたら異常出ることあるって」
「ああその紙か」OBは不満そうに答えた。
「じゃあ、まだ大丈夫なんて言えないじゃないですか!」
「いちいち入院できんのだよ!」
「入院させてください!」
「その必要などない!」現れたのは、じいさんの長男だった。
「先生。どうもすんません」何度もペコペコ。
「いやぁ。しつこい学生さんたちだね」OBはふんぞり返った。
長男は林檎らを、見下した目つきで見る。
「・・・・・大げさな連中だ。まったく。こいつらには一度、説教せんとな」
シンゴ以外、長男にトボトボついてくる。車椅子も続く。
そのシンゴがトイレから戻ってきた。
「一段落ついたんなら、帰ろうぜ!長男さんも来たんだしよ!そういや晩飯食ってないよな!近くのラーメン屋でも行こうぜ代行頼んで!長男さんのおごりってことで!」
長男は赤くなった。
「オゴリやなくって、オコリじゃあ!」
「えーーーーっ?」
グウゥゥゥゥ・・・・(腹の音)
「写真の撮影のあと、ほったらかしのままだなー・・・」
じいさんは別室で横になっている。
「あれから3時間だよー・・・」
バン!とガサツにドアが開いた。
「よう!」
OB医師。
「大丈夫ですか?」バカ井が聞いた。
「お前ら。とんでもないことをしてくれたな!」
「じ、じいさんの身に何か?」
「アホウ!じいさんはただの打撲だ!いやそのうちにすら入らん!」
OB医師は横に施設の医師を従えた。
「それよりも!施設の医師の手をどうしてくれる!全治2ヶ月。いやもっとかかる!」
こういうとき、施設の医師はきっと林檎たちを庇ってくれると・・・林檎たちは期待した。だが。
「痛いよぉ。うう痛いよぉ」女々しい一面。
「そうか・・・動かすな」OB医師はどうやら親友らしい。
「明日からの仕事が。仕事がぁ」
シンゴが立ち上がった。
「でもよぉ、施設の先生って基本的に仕事ないでしょ?」
「シンゴ!あたってるけど言いすぎだぞ!」バカ井。
「それに、それはあの先生が無理矢理飛びついてそうなったんだ!俺たちのせいじゃねぇ!そうだよなサトミ先輩!」
サトミはしかし・・・
「えっ。いやあたしは・・見てないし」
「ちょっと!どうみてもそうだったろ!」
「答えようが・・・」
「あーそうかよそうかよ。カッコいい奴の肩は持つのかよ!」
バカ井は、そこらから用紙を1枚持ってきた。
「あの・・・こうありますよね。打撲などの場合最初に異常がなくても、1日過ぎたら異常出ることあるって」
「ああその紙か」OBは不満そうに答えた。
「じゃあ、まだ大丈夫なんて言えないじゃないですか!」
「いちいち入院できんのだよ!」
「入院させてください!」
「その必要などない!」現れたのは、じいさんの長男だった。
「先生。どうもすんません」何度もペコペコ。
「いやぁ。しつこい学生さんたちだね」OBはふんぞり返った。
長男は林檎らを、見下した目つきで見る。
「・・・・・大げさな連中だ。まったく。こいつらには一度、説教せんとな」
シンゴ以外、長男にトボトボついてくる。車椅子も続く。
そのシンゴがトイレから戻ってきた。
「一段落ついたんなら、帰ろうぜ!長男さんも来たんだしよ!そういや晩飯食ってないよな!近くのラーメン屋でも行こうぜ代行頼んで!長男さんのおごりってことで!」
長男は赤くなった。
「オゴリやなくって、オコリじゃあ!」
「えーーーーっ?」
グウゥゥゥゥ・・・・(腹の音)
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