とにかく暑い!

2010年8月7日 連載

外来では、とりあえずこの話題から始まる。医局の会話もそうだ。すべて、これのせいにできるこの時期。だが熱中症で入院する人は絶えない。

 僕の周囲では老人施設からの紹介が多く、(熱中症でなくとも)水分が相対的に不足した状態が多い。結果的には肺炎、電解質異常、心不全、血栓症を引きおこす。それでも老人は大部分が(部分的にでも)回復し、大半がもとの施設へ帰っていく。長寿大国なるわけだ。

 しかし、未だに悪性腫瘍の存在は僕らを悩ませる。1981年以降、悪性腫瘍は死因のトップであり、2006年度でも死因の3割を占めている。早期発見の検査が発達しても、未だに3割もあるわけだ。それに早期発見といっても、腫瘍の種類によってはその段階でも予後が悪いものがある。

 そろそろブログの更新・・と思いきや、突然同僚医師の訃報が入ってくることが多い(ネットワークが増えたことも背景にある)。若い医師で特に意外と多いのが、脳出血。多くは背景にAVM、動脈瘤がある。それまで無症状であり、ほとんどはMRAもしてないケースも。50代からは悪性腫瘍が多い。70越えると成人病の合併症。

 しかしこれらの傾向は、実は世間と変わりない。医師だからといって、健康診断の内容は世間並み以上?・・いやそれどころか、ほとんどがそれ以下なのが実情だ。



 

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