医学生活で生きてるもの
2010年8月7日 連載大学入試までの話題も、医者らはよくする。過去の栄光のように目を輝かせる者も多い。で、どんな勉強をどれだけして・・はたしてそれらは役に立っているか?
国語 ・・ なるほど医学書は読むので語学力は欲しいところ。だが医学書は隠し味的な妙味があるわけでなく、事実が淡々と書かれているもの。人生を学ぶものではない。しかし思想に富んでいる人は、医学的なことをロマンにしてしまうのだから驚きだ。それよりも、医者には字の<書き方>の分野を学ばせておくべき。
数学 ・・ 医学部で生理学・生化学で難しい数式は目にするものの、臨床ではほとんどお目にかからない。しかし、麻酔科や呼吸器内科の酸素曲線、腎臓内科・内分泌科の電解質では細かい世界が広がる。しかし数学的なセンス・発想を求められるわけではない(頭の良さはあんまり関係ない)。器用な足し算・掛け算はあれば便利。
化学 ・・ 薬の説明会で、作用機序を嫌というほど追求はできるが、現場で直接役立つものとは言い難い。だがすでに<出来上がり>の化学反応ばかりで、ロマンを求めるなら研究系へ行くしかない。
物理学 ・・ この学問そのものが面白くても、臨床医学ではまったく無縁な分野の1つと思われる。
英語 ・・ 医学論文を読む機会は多いので、読解が得意だと役に立つ。だが今ではあちこちで翻訳もされており、現場中心の人にはそれほど恩恵はない。
歴史・地理 ・・ これも物理学同様、全く役に立って・・いやいや。世界史・日本史は学会や酒の席で役に立つことはある。ていうか、覚えてないだろとっくに。
※ 生物学は自分、選択してなかったので知りません。
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