救急の先生

2011年2月3日 連載
 救急、特に3次救急にドップリつかっていた先生らは、(ほとんどが)いずれ2次救急的な病院へ移ってくる。最先端の医療を体得した優秀な医師が多いのだが、(自分のような2次救急オンリー医者)一緒に2次救急で働くとなると・・・いろいろ問題が生じることがある。

 自分の技量を信じて疑わない医師が多く(それは信念とも呼べる崇高なものではあるが)、別解的な治療をあれこれ選んでくる傾向がある。

 何人か共に仕事したが・・・意外と長続きしないのだ。辞めたケースの彼らの一巡はこうだ。

 救急どんどんとる(ジェネラルルージュなみ)→変則的な治療で現場が混乱→どっかから引用したマニュアル作成→パラメディカル、ついていけず→彼らドクターいない間のトラブル→マニュアルによる矛盾発生→ドクター間、パラメディカルらとの軋轢

 そして・・・僕らにこう明かしたものだった。

「だめですわ。この病院は」。

 いや、そうなのかもしれないが。ある意味。

 3次救急を学ぶ人をどうこう言うのではない。ただ、どの分野もドップリつかりすぎると・・・それは宗教的で身勝手、非適応になる。


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