統計などないと思うし、これは僕が勝手に思ってることだから・・・。いろんな病院を旅していろんな医者を見てきたが、彼らも人の子。病気にもなる。が、大病となると今後の生活に支障が出る。その疾患は日頃の忙しさと関係なくはない。
・ くも膜下出血 ・・ 多忙であろうとなかろうと、「えっ?あの先生が?」といううふうに、誰に起こるか分からない。画像検査で分かるが、実はAVMがあったことが今さらのように明らかになる。この病気はもちろん一般の方々でもあてはまる。最悪なのは、発症時に周囲に誰もいないとき。最悪の経過をとる。
・ 心筋梗塞 ・・ 50代でたいてい喫煙者だった。ここも一般と同じだが、医者という傲慢な職業柄、当直室でこもってでも吸う。ミオコールでなく、タバコをね。
・ 糖尿病 ・・ 職員検診で見つかる。見つかった医者に限って開き直り、「ジャーン!」と皆に結果を見せて回る。これも高いプライドの裏返しである。
・ 腰痛 ・・ オペなどの立ちっぱなしというより、ゴルフ好きがたたって・・の結果だったりする。ぎっくり腰で出勤できないドクターも珍しくない。整形の先生にコネがあれば、ブロック注射で一発だ。
・ アルコール性肝障害 ・・ 50代に多いような。顔を見れば、そのどす黒さで一目瞭然。「日に焼けてますね」と誤解される。
・ 喘息 ・・ 小児のころ喘息を治してもらって、そんで医者になったと吹聴する医者が、そのまま発作。肩でする呼吸ですぐわかる。無茶な量のステロイドを点滴したりする者も多かった。さすが医者。自分には至高のメニューを選ぶ。
・ 不整脈 ・・ 当直の不眠で心房細動に。たいていは一時的だが、たまに点滴、DCまで要したケースも。結果、他の医者に過労がかかる。
そうなんだ。医者が病気になればそれはそれで大変なんだが、残りの医者の負担も増す。なので予期できぬ病気は別として、医者だったら自分のなりそうな病気はある程度予測しておこう。
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