ついていくとき

2011年4月9日 連載

 医者として技術がついてきて、しかしもうそろそろ最後の舞台を・・・と考えたとき、ある者は開業しある者はコネについていく。大半がこのコネに頼るわけだが、もちろん仲の良い、あるいは大変お世話になった人の仲介でとある責任職につく。

 前任者のあとを継ぐことになるわけだが、必ずチェックしていくおくべきことはそこのオーナー位置の人間の存在だ。院長職は募集すれば見つかるものだが、オーナーはそうはいかない。リスクを嫌われれば避けられてしまう。オーナーの後継が見つからなければ、院長ともどもおしまいだ。

 一番注意したいのが、そのオーナーが一匹狼の場合。一族経営していても、どうやら後継ぎがいそうにないケースが多発している。しかも僕の周囲にこういったオーナーが激増している。確かに彼は1代で築いた。人も集めた。借金を背負った。散財もした。そこで事業をもっとしたいが、実は裏手に回って楽をしたい。ところが・・・

 見つからない。誰もハンコを押してくれそうにないのだ。一匹狼だからだ。ファミリーがいない。いや、それらしき者を実は育ててなかった。これが原因だ。

 そのオーナーは、手取り足取り育てている腹心がいるのかどうか。過去の苦労話を聞かされても、こういう話題チェックも忘れずに。

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