この時期、気を付ける症例 ③
2011年10月12日 連載肩の痛みが受診で来ると、患者も病院受付も整形外科にまわす。しかし高血圧が合併し内科も受診する症例があったとする。
内科医は「肩の痛みはあとで整形受診」としてまず高血圧の診療。採血でごく軽度の炎症反応・・ぐらい。まー痛みによるものか・・・夜間でもあるとレントゲンくらいとって後日受診とし降圧剤処方、整形の外来へ。
整形外科では肩のレントゲン、痛み止め処方。患者はさっそく服用し症状はいったん改善したかにみえた。
次の日、その患者が大病院に搬送されたと聞く。病名を聞いて、その医師らは唖然とする。
「急性大動脈解離」。
内科医が一番気にすべきだった問診事項・・・
「そういや、<急な>痛みだった」ということ。
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