この時期、気を付ける症例 ④
2011年10月12日 連載救急隊より吐血していたとの連絡。吐血は家族の表現。しかし吐血として伝わり、医者へも吐血の症例と連絡が来る。
消化器専門の医者が呼ばれ緊急内視鏡。食道、胃、十二指腸・・・何もない。ていうか出血の痕跡がない。
「おい、これ・・・」
胸部のレントゲンでうっすらとした影。気に留めてなかった小さい影だと思っていたが・・・
「吐血じゃなく喀血だ!CTはおいCT!シーリーシーリー!」
すると、さっきの患者が今になってコンコン、ゼロゼロ。どんどん溢れ出る鮮血。
肺癌か結核かは分からないが、動脈造影の必要も考えられるため呼吸器科系へのコンサルトとなった。
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