45歳からの不安

2011年10月14日 読書

 アマゾンなどの本紹介を読むと、その紹介そのものがサマリーだったりして得をすることがある。

 この45歳から~(自分はまだそこまでいってない)の本のコメントは、医師にも参考になる。


内容紹介
・給料はもらいすぎるな。早い出世は命取り
 → 雑誌の紹介欄には高給ばかりだが、あとにツケが回ってくる。
・スペシャリストを目指すな。キャリアの幹を太くしよう
 → いざその手技が必要なくなったとき、一気に居場所・やりがいを失う。
・ビジネススキルより人格を磨け
 → どんなうまい技術もトラブる。ふだんの人格がトラぶったときの予後にかかわる。
・人脈は広げるよりメンテナンスが大事
 → 人脈は、知らない間に常に変動する。大半が不安だから。
・自分の強みにこだわってはいけない
 → 過信は他人を見下げ、やがて自ら孤立する。
・年収3割アップ程度で転職するな
 → 降ってきた空きポストにはそれなりの意味がある。
 
「 45歳はキャリアのターニング・ポイントだ。45歳になると、
それまでの20数年におよぶキャリアの答えが出てくる。」

「 よくがんばり結果を出してきた人、部下の使い方がうまい人、
人望のある人には、取締役や執行役員になり、腕をふるうチャ
ンスが訪れる。」

 大学病院で、あるいは各地の病院で培ってきたコネ・蓄積が今こそものをいうときだ。

「 そうでなかった人はポストを外され、転身を迫られる。
 子会社に行ける人、社内で窓際族になる人、転職する人と道
が分かれていく。外資系の企業なら、取締役とか執行役員にな
れなかった人は、転職していくしかない 」

 病院ではそういうことはないが、能力・人脈がないと悟られると足元はみられる。居てほしい医者はそのうち飽きられるが(増えてくるため)、辞めてほしくない医者は永久保存版。

「 そのときにきいてくるのが、45歳までにたどってきた人生だ。
人脈を持っている人、特殊なスキルを持っている人は、それを
活かしてうまく転身できる。そうでない人はいろいろと苦労する
ことになる」

 医者の場合、このスキルは特定の手術・手技というより体力範囲内での好ききらない数こなし、なおかつそれに見合う信頼性・評判。スキルだけではそのうち体力がついてこないから、ついてきたものを持ち合わせているかどうか。

「 あなたの45歳からのキャリアは、それまでにあなたがどういう
準備をし、どのような経験をし、どういう人脈を作り、どういう
スキルを身につけてきたかで変わる 」

「 だから、45歳までに周到な準備が必要になる 」

 45歳の時点で、結局なにも持ってこなかったというのはかなり苦しい状況。持って来れば、これから体力が衰えようがつぶしがきく。

 医者には概して退職金はない。それだけに、あと何年か考えると<評判><実力>だけでは物足りない。


 

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