アマゾンなどの本紹介を読むと、その紹介そのものがサマリーだったりして得をすることがある。
この45歳から~(自分はまだそこまでいってない)の本のコメントは、医師にも参考になる。
内容紹介
・給料はもらいすぎるな。早い出世は命取り
→ 雑誌の紹介欄には高給ばかりだが、あとにツケが回ってくる。
・スペシャリストを目指すな。キャリアの幹を太くしよう
→ いざその手技が必要なくなったとき、一気に居場所・やりがいを失う。
・ビジネススキルより人格を磨け
→ どんなうまい技術もトラブる。ふだんの人格がトラぶったときの予後にかかわる。
・人脈は広げるよりメンテナンスが大事
→ 人脈は、知らない間に常に変動する。大半が不安だから。
・自分の強みにこだわってはいけない
→ 過信は他人を見下げ、やがて自ら孤立する。
・年収3割アップ程度で転職するな
→ 降ってきた空きポストにはそれなりの意味がある。
「 45歳はキャリアのターニング・ポイントだ。45歳になると、
それまでの20数年におよぶキャリアの答えが出てくる。」
「 よくがんばり結果を出してきた人、部下の使い方がうまい人、
人望のある人には、取締役や執行役員になり、腕をふるうチャ
ンスが訪れる。」
大学病院で、あるいは各地の病院で培ってきたコネ・蓄積が今こそものをいうときだ。
「 そうでなかった人はポストを外され、転身を迫られる。
子会社に行ける人、社内で窓際族になる人、転職する人と道
が分かれていく。外資系の企業なら、取締役とか執行役員にな
れなかった人は、転職していくしかない 」
病院ではそういうことはないが、能力・人脈がないと悟られると足元はみられる。居てほしい医者はそのうち飽きられるが(増えてくるため)、辞めてほしくない医者は永久保存版。
「 そのときにきいてくるのが、45歳までにたどってきた人生だ。
人脈を持っている人、特殊なスキルを持っている人は、それを
活かしてうまく転身できる。そうでない人はいろいろと苦労する
ことになる」
医者の場合、このスキルは特定の手術・手技というより体力範囲内での好ききらない数こなし、なおかつそれに見合う信頼性・評判。スキルだけではそのうち体力がついてこないから、ついてきたものを持ち合わせているかどうか。
「 あなたの45歳からのキャリアは、それまでにあなたがどういう
準備をし、どのような経験をし、どういう人脈を作り、どういう
スキルを身につけてきたかで変わる 」
「 だから、45歳までに周到な準備が必要になる 」
45歳の時点で、結局なにも持ってこなかったというのはかなり苦しい状況。持って来れば、これから体力が衰えようがつぶしがきく。
医者には概して退職金はない。それだけに、あと何年か考えると<評判><実力>だけでは物足りない。
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