文化への影響

2012年1月22日 連載
 放射能汚染による、文化そのものへの影響もかなりあると思うが・・・偉人たちが書いてきた小説を読んでいると、いろいろと感じることがある。

 夏目漱石などは夏に読むにはピッタリで、夏のあの暑苦しい光景がそのまま体に伝わるほどの表現力だ。しかしそこに映る(想像させる)日本の自然の光景が、読者の心で深呼吸させる。

 だがどうも放射能汚染があって以来、このような情景描写そのものが物凄くはかなく見えて、私にはつらいのです。それに君、漱石は目の前の自然を、哲学など介さない無加工なものと褒めたたえるが・・・実は目に見えぬ元素の雨で筆致を加えたものなのだ。想像が芸術なら、その恐怖は如何ほどか。それに君、こんなことを云うと私を不埒な者と思うかもしれないが・・・これ自体歪んだ哲学によりもたらされたものである可能性が高いのだ。一生懸命に受験戦争を勝抜いて、神の権限すら譲渡された者たちの恩返しがこれなのだ。これが日本の平和の正体だ。我々は掌の孫悟空同然だ。だが落とされてはならぬ。もしこれにムカついて吐き気を催したのなら掌より私を吹きさらせ。なお数秒後この部屋は半径数メートル吹き飛ぶ。私の勝ちだプツッ。

 知らない間に「こころ」の先生みたいな文章になってきたので、ここでやめておく。

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