なんせ原爆を落としてそれを正当化するぐらいだ。まあでもそれはアメリカのメディアが話し手。国民はそうは思ってないだろう・・と思いたい。

 しかし、医療の場でも向こうの(アメリカというより欧米)熱は凄い。インターベンション関係でいろんな講演会に出向くが、この分野は企業がモロにからんでいる。カテーテルだけでなくオペ関係などでも海外のデバイスがからむと、その熱は半端でない。

 繰り返すが、企業が完璧なまでのプロモーションを組んでいる。いかなる質問にも対応できる。それへの時間のかけ方も驚異的。それらの製品はそういう意味で、まさに非の打ちどころがない。なんせ社運がかかっている。役員のクビまでかかっている。向こうでは、売れなきゃお払い箱だ。ビジネスを絶対に成功させなければならない。

 しかしときに、致命的なほどの欠点が見つかることがある。あるデバイスで事故があったとする。すると彼らはすぐに効果の絶大さでそれを見えなくし、裏側から攻めていく(他のメーカーも巻き込みつつ)。薬剤でも外資系はそういうことを平気でやる。

 論文の大半は欧米だ。医療の勢力図は欧米のもとにある。アフリカで人体実験すらやる。これを国民性としてはいけないだろうが、日本人には驚きだ。

 ただ、恥ずかしいのは日本の医師の中にはまんま影響されるのがいて、海外から帰ってくると「よし!これからはこれの時代だ!」と保険無視ででも<正義>に燃える者がいることだ。

 即効性の結果は出ても、予後が今一つのことが多い。たしかに劇的な症例もみることはある。ドーパミンが出て、やめられない。しかし息詰まると、また次の流行へ。

 循環器関係に多い。どことなくアメリカンだ。その荒げた声は、ネイティブ・アメリカンを圧倒する雰囲気だ。

 かつては、私もそうでした。講演会で思わず興奮し「イエア!」みたいな寒い賛美を放ったことがある。まるで「メジャーリーグ」のチャーリー・シーンのいるベンチのようだ。


 





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