見切り

2012年2月23日 連載
 舞鶴記念病院など、役人が今でも巣食う病院でよくあることだが・・・役人+医師ほど組み合わせの悪いものはない。これはもう、組み合わせた時点で失敗するはずのものだ。

 役人のプレーはスタンドプレーだ。現場には来ない。命令系統の頂点だから、現実的にそうなる。現場を1つ1つ重要視したら組織は成り立たない。今の日本はどこも金がなくそんな余裕はない。パイの取り合いだ。そこはもう力関係ができている。

 役人が医師と協力・・となると、医師は役人が決めた配置で働くことになる。役人にとって重要なのは病院自体の存続であって、そのための基準を満たすスタッフが集まればもう興味はない。これで、コネのある人間らはみな給与体制についたことになるからだ。

 ところが現実には医師はある意味純粋で、次にどうしたらいいかという課題が常に立ちはだかる。これがまた戦いがいのある問題で、予算やマンパワーがあれば何とかなりそうなものが必要となる。しかし役人にとっては興味がないので末端だけを派遣して、せっかく構築された城をワインのように寝かせとく、それに専念する。

 そうなると医師側も「どういうことや?」となってしまい、どんどん時間が経ってついにはノーレスポンスの役人に見切りをつけ引き上げる。役人の動揺レスポンスはその直後だ。

 原発問題でも感じたが、このあたかも死んだかと思わせるノーレスポンス、相手が脱落したあとの素早いレスポンスが日本の上層部の伝統なのだろうと思う。今後これから僕らが戦っていく敵たちだ。これもまた、戦いがいのあるものだ。




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