先週、スピルバーグのインタビューがあった。こういった番組だと現在劇場公開中の作品とのタイアップが多いが、そこは抑え気味でスピルバーグ自身の人間性にじっくりと迫るものだった。内容的に打算がなくて非常によろしい。

 いろいろと感銘を受けたのは、彼が「好きだから」今の仕事をしていて(つまり、させられていない)、その全てに追体験が生かされているということだ。しかも、主役の成長過程でありそれを描くことこそが重要だ、と。

 <ET>でよく指摘されていることだが、あの映画は離婚がベースなのだという。父親がおらずそれを受け入れもできない(その意味もまだ分からない)子供が、ETとの別れで受け入れることで成長していく。この別れの場面が、見る人の潜在意識で身近な別れとシンクロして感動させるのだろう。たしかに、20/30/40代と観てきて感動の内容がどこか違う。

 仕事でもあまりに単調だと、自分が何も変わらなくて生きてる実感がない。これまで何年も生きたのなら、それまでの無念を生かしながら(不幸な人にむしろ優しく接するように)自分のふがいなさを反省しつつ、毎日何か変わる・得る日々を目指したい。

 最近のスピルバーグの映画が肩すかしなのは、どうやら映画のプロモーション自体に問題があるようだ。彼の訴えたいことは全く別の次元だということだろう。


 


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