予備校専属の寮の試験にさえ落ちてしまい、仕方なく探して見つかったボロい寮。ここでの経験は、今でも生きている。退屈だが、聞いてくれ。
その寮はおよそ10人ほど収容できるもので、家主はそこのおかみさん。おかみさんの主人はエリートで、寮の真横にその豪邸がある。
初日つまり4月、一斉に僕らは集められる。このときのおかみさんから叱咤を受ける。そこに激励はない。
「みんなは、勉強をしにきたんや。勘違いせんといて。すでにご両親に迷惑かけとんや。勉強して見返すつもりでやらんと!」
こうして、僕らの寮生活が始まった。
続くのか?
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