惜しい欠点

2012年5月12日 連載

 それは、自分にもあるとは思う。この惜しい欠点というのを自分が定義するなら、まさにその欠点のために継続することができないものをいう。

 たとえば、怒りっぽかったり執拗だったり。病院では忙しい人ほど多数の症例に出くわし、やがて想像もしない対処不可能な事例にぶちあたる。それも孤立無援で。そんなとき冷静さを出すはずが、よりによってそこで踏み外す。ちょっと気を抜いた、油断した、たまたま思い出せなかった。

 受験勉強でも経験があるはずだ。なにかこう調子に乗ったつもりになって、その1つを見逃した。

 その欠点を嘆いているのではない。むしろその欠点が混じっていることに、スタッフ各人が気付いているかどうかだ。まるで解かれることのない、いや実は解けない方程式のようだ。いや、Xというよりi(虚数)のようなものか。なので、それは解かなくても(表現しなくとも)いいと思う。欠点を言葉にすると、たいてい当たってない。


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