2次救急

2012年6月15日 連載

 多くの内科医が2次救急を担当していると思う。外来・病棟の合間に呼ばれる救急車搬送。救急車で来るわけだから、当然まとまった時間がいる。しかし次の仕事もあるわけで、効率がないとダラダラしまう。

 救急車が来る。事前に情報を極力手に入れ、かかりつけなら過去の記録をあさる。救急車が来たら、ハッチ開き次第救急隊から話を聞きつつ大まかなバイタル、準備の指示。

 よっこいしょっとベッドに移し、周囲から情報を大声で受け取る。必要な検査を書きなぐり、遅い処置は手伝う。こちらとしては焦らさず、つまり皆の手元を冷静にさせつつ次に何をするかアピール。

 プライマリーな処置が終わり検査に入り、外から入ってきた事務員よりさらなる情報収集(内服・前医・家族の話など)。診断の大まかなあたりをつけての他科相談(ふだんの仲がものをいう)。無知がよぎれば同僚へのコール。

 検査は診断のためでもあるが、最悪ケースの除外のためでもある。除外をしていきホッとなる段階もあり、もしやという焦点も合わさり。振り子がふれるように、視野がいい意味で狭まる。

 情報がそろったら初心に戻り、1つ1つバカ丁寧に復習(漏れがないようにするため)。主観(印象)と客観(冷静上での診断)が一致したところで、方針を記載、発言。

 ボケっとしていたり、手が止まることを、何よりも嫌わなくてはいけない。





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