なにい?

2012年6月16日 映画
 80年代邦画に登場する医者はまさしくステレオタイプ。実際もそうだったと思う。病院の外でタバコを吸い、肩で風切って歩く。医者以外への言葉も「君。僕は説明をしてるんだよ」と紳士的に突き放す。対等な立場はありえない。

 さてここで、いま見ると面白いのが津川雅彦演じる医師像。患者・家族から理不尽なこと(クレームなど)を言われるたびに、

「なにい?」と目を見開く。

 僕らも周囲にモンスターがいたりして、この「なにい」状態になることはあるが、今の時代感情をそう簡単に表面化できない。

 しかし「あー?」「えー?」というのも下品すぎる。やはりここは、鷲津ライクに・・・

「なるほど。ではそれが仮に正しいとしましょう」

 相手の意見をいったん肯定し、Uターンして反逆する、ハゲタカ戦法!すると今度は相手が

「なにい?」

 となる始末。とにかく話し込む。会話の熱を下げないと、この「なにい?」が生まれる。恋人、親子同士などでも「なにい?」はありうる。

 今は国会が国民を置いてけぼりで、全国民が「なにい?」状態だ。それは反面教師として、無駄にはするまい。結果がそうなるにしても、過程に問題がある。日本は田舎国だ。田舎に住んでた人なら分かると思うが、そこでは勝手に物事が進む。「なにい?」でさえ漬物石の下敷きだ。

 まずとことん聞いてあげて、熱をさます。そこからだ!

 なにい~フララッシシュ!


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