破綻

2012年7月6日 連載
 消費者金融がまたもや破綻。

 病院もまた、破綻はする。しかし企業同様、何らかの形で生き続けることもある。行政が協力するケースもある。実際に破綻するのは経営陣であって、建物・患者も存続することが多い。それごと売ることが可能だからだ。売れるまで、規模縮小など手段がある。

 さて売りに出されれば候補がどこからとなく現れ、買い叩きが始まる。買う側は会計士・弁護士を通じて徹底した調査を行う。主には破綻側の借金隠しだ。これをきちんとしておかないと、隠された負債を後に背負うことになる。

 つまりいつまで経っても売れない病院というのは、そういうところの信用がまるでない。

 さあ買うと決まったら、買い手側の職員が乗り出し、総務・医事課関係はそっくり奴隷化するか入れ替わる。師長クラスや技師長などの長はすべて切ることが前提になる。医師も交渉次第で残る者もいるが、待遇面は相応かシビアに見直される。当然、新任との待遇は差別化される。まるで中国の歴史年表だ。

 自分は乗り込んだ側で経験があるのだが、各部署の長をスパスパ切る過程はちょっと残酷なところがある。こちらに協力的に見えても、周囲へのプライドから(新経営にとって)雰囲気的に目につく存在になる。だが彼らがいまさら新経営陣に従ったところで、旧職員らには売国奴だ。そのうち居づらくなり辞める。

 経営者だけでなく、各部署長の責任者というのもそれだけ大きなリスクを背負っているのだ。

 ナンバー2あたりが、いいかもしれない。と助言しておく。






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