医局での会話

2012年9月26日 連載
 これから医局に馴染んでいかないといかない、そんな医師らにアドバイス。新入りのそれ以外は、ほとんど年上だろう。いまの30~50代前半はすでにパソコン世代で育っておりネットワークができている。ある情報が正しいか間違ってるか分からないと納得しない。

 したがって、曖昧な情報提供は避けたい。出身地などのプロフィールも正確に。今日見たニュースの話、スポーツの成績にしても正確な数値で伝える。おいしい店も、自分が言ったか人から聞いたか。医学の知識も出典がどこからか。人事の情報も、どこから聞いたかなど。キーワードを与えれば、彼らは余り時間に検索したりもする。君自体が、新しいキーワードのようなものだ。

 50後半以降だと老後の心配があり、子供の独立による開放など新たなデビューを求めている。ネットの洗礼もそこそこか少なく、自らで得た経験・知識が多い。なので苦労話もよくしてくれるし、歴史や起源に造詣が深い。なのでそういう話をいったん始めてしまったら、それについて独学する必要が生じてくる。興味のないことに興味を持つためには、まず騙された芝居のもと知識を詰め込む必要がある。

 あーいやいや、スポーツ観戦やゴルフ・釣りなどで話が合えばもうそれで列車は走り出す。でも、くれぐれも・・・共同経営、投資の話をする者とは付き合わないように。

 とにかく「登録」つまりサインするような状況には敏感であってほしい。サインは「私の責任で同意します」というようなもの。そのサイン用紙は用途を変えられることもされるし、そのもとで発生する(他人の)利益が出るし、法廷でも不利となる。医師は他人にとって<打ち出の小槌>のようなもの。だからみな、医師になったとたん優しくされる。







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