それは、カンファレンスのときなどに「どうしてかな~」と考え中モードを示唆する行動だ。確かに診断や治療が浮かばなくて袋小路なことはよくある。しかし、自分に脳がありながら思考を止めて呑気に「なんだろな~」というのは不謹慎でサボりと思われる。

 診断・治療に悩むなら当然調べにかかるべきで、そのネタは尽きない。ふだんから資料を用意していたら、そもそも手を休める暇はない。読むだけでなく、書くことでヒントが出ることもある。

 そう、その書くことがけっこうモノを生み出すことが知られていない。まずいろんな文献からキーワードを(内容を理解したうえで)書き出す。知ってることと知らないこと、自信と可能性が裁かれる。白黒つけていくうち贅肉がそぎ落とされ、筋肉質な選択肢のみが残る。そこで結論を出す責任感がなければもはや自分への不信感と判断し、不安になるから自ずと相談にかける。もちろん、発する言葉には<こう思う>という内容が自然についてくる。はず。

 それなのに「なんだろな~」と呟く医師が多い。これじゃ、あの「なんでだろう~」踊りとなんら変わらない。




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