きのうのNHK(尾崎番組)
2012年11月17日 連載尾崎豊の特集を組むにつれ、インタビューされる人々がみるみる年を取っていく。もちろん、自分もだ。応援するピークの層が30代、40代へとシフトしていく。
尾崎の歌が、だんだん現実逃避的になって聞こえる。それだけ<大人>になったからだと言われそうだが、そんな生き方・考え方が現代に通用しなくなってきているものと思われる。
確かに尾崎のいう<自由>は<支配>の対極にあるわけだが、その自由はあくまで平和という背景があってこそ。平和というのは真っ白な画用紙のような意味で、それがあくまで白いと信じられる心があってこそ。反抗する人間もされる人間も、その平和の上でこそ対立できる。
今はその画用紙の白は実は上塗りであったことが分かってしまい、<支配>というより<未来を奪った利権>が僕らの敵だ。前の世代にすでに先手を打たれており、しかし戦う相手ではない。それより生き残る術が必要だ。後の世代にそれをそのまま伝えたい。
そうすると、今に一番近いアルバムは<誕生>か。
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