尾崎豊の特集を組むにつれ、インタビューされる人々がみるみる年を取っていく。もちろん、自分もだ。応援するピークの層が30代、40代へとシフトしていく。

 尾崎の歌が、だんだん現実逃避的になって聞こえる。それだけ<大人>になったからだと言われそうだが、そんな生き方・考え方が現代に通用しなくなってきているものと思われる。

 確かに尾崎のいう<自由>は<支配>の対極にあるわけだが、その自由はあくまで平和という背景があってこそ。平和というのは真っ白な画用紙のような意味で、それがあくまで白いと信じられる心があってこそ。反抗する人間もされる人間も、その平和の上でこそ対立できる。

 今はその画用紙の白は実は上塗りであったことが分かってしまい、<支配>というより<未来を奪った利権>が僕らの敵だ。前の世代にすでに先手を打たれており、しかし戦う相手ではない。それより生き残る術が必要だ。後の世代にそれをそのまま伝えたい。

 そうすると、今に一番近いアルバムは<誕生>か。

 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索