女という表現

2013年6月1日 連載

 テレビやアニメに登場する女というのは、バランスが取れすぎている。性格が悪そうでも、必ず良くなるようにできている。行動に理由があり、一貫している。なので、数タイプしか性格が存在しない。スーパー戦隊ものとか、そうじゃないだろうか。

 しかしご存知のように、性格の悪いのは通常そのまま悪いだけ。良いのが悪くなるのはあるが、その逆はない。

 現実はさらにその上に別の要素がある。これは説明が難しいが、ふだんは予定調和で平均的(ドラマなどに近い)なものと、差別的なもの、気まぐれ的なものだ。差別的なものというのは、その女が勝算を確信した上での残酷な振る舞いのこと。本能的に相手を切りつける。気まぐれ的とは文字通りコロコロ変わるもので、周囲の予想と逆に逆説的に行動するものだ(褒めといて虐めるというように)。

 これらを描こうとした。女医が2人ですれ違いざま<ブス><タコ>呼ばわりを連発する、これは自信ある描写の1つだ。

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