医師も病人

2013年6月1日 連載
 いきなり仲間や上司の訃報を耳にする。医師になって約20年、最初に知り合った50代は今や70代。病気の医者の知り合いが増えてもおかしくない。死亡例にこだわらず、年齢別に偏見で挙げると・・

・ 20代 ・・ 精神的なものが多い。研修生活の厳しさで鬱状態に。あるいは派手な女性関係が裏目に出てこれも鬱状態に。命には関わらなくとも、職場人生の危険が大きい。

・ 30代 ・・ ときに脳出血が医局で発症というのがある。仕事を増やしすぎた過労がたたり居眠り交通事故。食べ過ぎストレスでの潰瘍。<働き盛り>を背景としているものが多い。アッチに走り(軽い)性病を持つ者も。

・ 40代 ・・ 成人病もこの代で発症する者も多く、他人に診断される前に自分で治療してたりする。糖尿病もけっこういる。整形領域の病気も好発してくる。既婚者は学費のためさらにバイトが増える。

・ 50代 ・・ 40代で不摂生していると、ここで合併症に悩まされ休暇・休診が多くなる。心不全、SAS、インスリン導入など深刻さが増してくる。学費・ローンのプレッシャーによる鬱も多い。ここらになると粘着気質が多くなる。ちょっとママ!パパの洗濯とあたしの一緒にしないで!と娘に言われまた鬱になる。

・ 60代 ・・ COPDだと、常に廊下でゲホゲホいいだす。狭心症も1本ずつの拡張術。ポリープの定期的入院。前立腺肥大による夜間尿。それなりに病気と2人3脚。何度も有給、復活を繰り返した上、とうとう引退する。と思ったらまたどっかに籍がある。

 いまのゆとり世代はファーストフード世代だろう。なら発症はもっと早いかもしれない。






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