ここで登場するユウという医者は、もともとそんなキャラで登場してきた。変わったことをする、周囲がナメにかかる、ところが状況を一転させたり人のうらやむ行動に出る。

 <フォレストガンプ>はまさしくそういうキャラの映画だった。しかしこの映画のキャラ作りの上手いところは、それを取り囲む人間のキャラがさらに善良なところだ。

 もちろん現実は違う。ガンプみたいなキャラがいても周囲はあくまで自分にとってどうか、という評価・判断だ。味に飽きたら、攻撃して変化をつける。それが医者世界ともなると、その医者がもし自分の脅威になるかも・・と思ったら、全力で防衛的になる。患者への熱意が自分の保身にまわれば、相当なパワーだ。

 山崎という医師が長年連れ添ってきた。飲み会でも、内視鏡でも一緒。しかし、彼は彼なりに客観的な評価を持っていた。最初は<この上司を真似たい>だったのが<なぜ何をやっても(俺の評価が)彼を越えないんだ>という疑問に変わり、<どうやったらこの上司を越えれるのか>と手段を選ばなくなる。

 そして彼は、ついに<連帯保証人>のハンコをついてしまう・・・。

 この部分は、十数年前の実話を元にしている。


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