救急車が次々と運ばれる。診断も情報もない。今回そんなラッシュが続いた。いや、一部の病院では見られる光景だ。事務側の配慮のなさで、2~3台の異なる症例を1人の医者が診ることになる。
江口洋介が確か、俺たちは1人ずつ確実に診るしかないとか言ってたが、実際はそうはいかない。やはり最重症がどれなのかを常に視野に入れつつ、優先すべき症例に優先すべき処置を行う。各患者の病状が変化し、優先順位も変わる。
それらの処置の大前提として、必要器具はすべて取り出せるところに用意しておかないといけない。意外とそういったところが撤退されていない。「ばや、お茶!」とばかりに持ってこい、と自らは動かぬ医師が多い。
ラーメン屋でもコンビニでも、デキる店員は違う。たとえ客が常識破りに多くても判断が一瞬一瞬的確だ。いちいち動揺しない。どんな状況でもアドリブが可能だ。学生のとき、こういったバイトもいいかもしれない。
自分は塾で教えたが、50人ほどの生徒を個別指導しなくてはならなかった。とうてい無理な話だ。だがそこはグループ分割というアイデアで切り抜けた。個人でなく、グループの合計点で評価。競争心が生まれた。差別的な問題もあったが、システムとしては機能した。
マネージメントとでもいおうか。昔の人は少ない食材で大家族を養った。そういった力をぜひ長所として持っておきたい。
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