人と初めて会うときですが、君らの相手はほとんどが目上です。いやいや、患者さんはと区別しないでください。彼らも、日常を犠牲にして君に命を託してやってきているのです。むろん、君が医師だからですが。
いちどTシャツ、Gパンで歩いてみなさい。そこらの近所さんは目もくれません。そんな方々が君みたいな若造に「先生」と頭を下げてくださる。ならば、君はこの人たちを裏切ってはいけません。
さて、そのまえに仲良くしないといけないのが同僚です。医局の医師たちです。ほとんどが先輩のはずです。え?5浪もしている?そんな話は、最終回で変身するときにでもしてください。
研修時代やドラマでは熱い医師が多かったと思いますが、特に国公立病院では検査や治療がし放題であり、刺激が多い環境のためしばしば自己陶酔的になります。いやいや、クスリをやってたとかそういう意味ではないのです。
研修を終えて民間病院に出ると、なぜか寡黙な医師が多いのに気づきますでしょうか。電話の応対でも「ああ」「うん」とか。現場でも「ほいほい」「へいへい」とか。いきなり結論ですが、これはすでにもはや自分独自のスタイルが確立されている、ということなのです。
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