不信

2013年7月5日 連載
 あんまり<あれは詐欺だ、嘘だ>とか言ってると人間不信とか言われるが、正直いって不信は多いにこしたことはない。不信は必ずしも否定ではないからだ。それに、言葉で常に出さなければいいだけのことだ。

 実は診療でもそうで、診断や治療で悩むときは何もかもを疑うことが重要になる。病態が1つでなくいくつかの集合体かもしれないし、医原性であったり情報ミスである可能性も。薬剤のロット問題、相互作用も。自分のすることに自信を持ちつつ、しかし改善まで疑いを緩めない。いや改善でも、その後の問題があるかもしれぬ。これができるかどうか。言葉にすると心ないが、正しい心があれば許可だろう。

 自分は信念というものを持たないが、これがその理由でもある。

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