職場が忙しくなると、敬語は邪魔だ。そりゃ目上との仕事は気を遣うが、それでも砕けた会話で進めたい。遠慮があると、そのプライドで言い直しがしにくい。
スタッフとだんだん慣れてきて日常会話するようになれば、会話の速度を速めていく。必要最小限の語彙で、日本的文章は多少無視。いろんなスタッフで練習だ。
「さっき60歳男性が来て。胸痛で心電図レントゲンや採血一通り異常なし。エコーするけど呼んでいい?じゃCTもとっとくわ。そんとき呼ぶわ」
(呼ぶわ、が2回ある。そのとき絶対来いよという強制力がある)
「先生、今日は当直違うよな。こんな人がいてね。DIC寸前ってとこ。こういう点滴いってんやけど。検査結果これよ。また見といてくれる?」
(こうやって、急がせ気味に宿題を出す。1人で考えさせた方が別のいい考えが出る。そのあと2人で閲覧)
「この前はありがと先生。やっぱ消化器がいて助かるわ。実は腹痛が来てね。これは一応やった。ここからが分からんのよー。今回も頼んでいい?」
(感謝→実は→本題→自分の無力さ表示→相手に使命感)
悪気は一切、ない。
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