向き合わずとも、付き合え。
2013年7月12日 連載そもそも高血圧や糖尿病など市場が大きい割に、病気そのものが減ってない背景がある。医学の進歩で病気を早期発見できている、という言い訳もあるだろうがとにかく大きな市場だ。製薬会社が目をつけないわけがない。成人病は開業医レベルで発見がしやすく、医師会も健診で囲いこむことができる。
その一方で、ガン関係の健診はおざなりだ。通常の健診ではガンの早期発見方法はお粗末だ。民間病院の僕からすると、何やってんだと言いたい内容だ。反面、金・時間のある一部の人々はこっそり人間ドックなど精密検査を受ける。多忙なサラリーマンは見過ごされやすくなるし、なにより日常での機会がない。
健康への関心が青天井の高齢者世代、その対極にある若者に負担が全部くる。医者らは決して、そんな国策に便乗することのないように。己の利益のために囲い込まず、責任もって生活ごと支えるつもりで付き合え。
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