からくり

2013年8月16日 連載

 非常勤先の病院をいくつも掛け持ちしたりする医師が増えているが、別にそれが悪いことは全然ない。ただ、最近みられる罠として注しておきたいことがある。

 病院経営がどこも厳しくなってきて、さらに監査が入る。つぶれる病院には自ずと順番みたいなものがあるんだが、やはり人員不足が一番ごまかしようのないネックとなる。いやしかしそれへの対策もなくはない。

 たとえば医局で医師の数が患者あたりでどうも足りないのに、なぜか運営面で問題になってないケースをみることがある。これは架空の医師による埋め合わせだ。よそで働いている医師の名を借りるケース(経営の身内が多い)、もう1つは・・・非常勤を常勤として(書類上)お借りするケースだ。

 中でも非常勤医師の一時常勤化というのは稀ではない。1回こっきりのスポット勤務でも非常勤だから、利用できる。要はどうやってそれだけの医師、履歴書を集めれるかどうかだ。集めるためには、「今後お願いできれば」と1回のみ魅力的なコストで釣るときだ。履歴書が届いて勤務したことになれば、2回目からは断るだけで済む。

 悪質だと思うが、役人が目を伏せている事実の1つだ。

 


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