アカデミー賞ほどの豪華絢爛さはないものの、僕らが行く医学学会も少しの派手さはある。選りすぐりのコンパニオンがずらり・・はいいとして、1つ1つの演題に経済効果がある。ビューティフルなグラフを見せられると、思わずおぉ!となる。それ以上、感動したくなる。講演者の滑舌には迷いがない。これがナンパなら大成功だろう。訳もなく上がってくるテンションに、ついアマゾンのボタンに指が乗ってしまう。

 そもそも、なぜ自分はこうも舞い上がっているのか?

 以前はこういう会も終わったらキレイにまとめて医局へ報告したものだが、最近は逆の読み方をしている。つまり、なぜこの治療法や検査法が薦められるのか・・・?誰が得をするのか。控えめなものを積極的にすると、困るのは誰か・・・?あれだけいいと言われていた従来の治療が今、見向きもされないのは・・・?

 大げさだが、経済効果はそれなりの味付けがあってこそ。その背中を押すのが先ほどの高揚感。こうやって皆、ある一線を越えてしまう。実は、大事なものを見逃してしまうかもしれない。


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