つづき

2015年3月2日 連載
○ ウイルス感染と腫瘍

・ B型肝炎と肝発癌 ・・ C型肝炎が肝機能悪化に伴って発症するのと異なり、B型肝炎は数値が正常でも起こりうるのが怖い。核酸アナログ・IFNで発がんを抑えるわけだが発症率はおよそ半分と、まだまだ。肝がん発症にはHBV-DNA量が大きく関わるなどメカニズムは研究されているが。まだそんな成果。

・ C型肝炎 ・・ 今後薬剤によるウイルス排除率は90%を超える期待あり。

・ HTLV-1とATL ・・ HTLV-1の母児間感染から約60年の潜伏期の上で、つまり60代でATLを発症(実際の発症率は5%程度)。これの予防は未確立。そこで、早期発見→病型分類→病型に応じた治療となる。

・ EBVと造血器腫瘍 ・・ ほぼ全ての成人が潜伏感染。時期は小児期~青年期。一部が伝染性単核球症になるが無治療で治癒。またリンパ増殖疾患(腫瘍性疾患)の発症もある。早期発見にEBV-DNAの測定が有用。

・ HIV感染症と癌 ・・ HIV感染者にみられる癌と言ってもAIDSに関連したものとそうでないものとに分かれる。前者がADMで後者がNADM。NADMの場合、その癌は通常の癌より10年ほど若く発症する疑い、CD4リンパ球数に関わらず発症する、ADMに比べて増加傾向の疑いもあるなど課題が多い。


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