寝泊りのこと

2015年3月9日 連載
 自分が新米を指導するとき・・・新米はついつい体力をアピールしたがる。ああもちろん、患者のため、第一義にそう思うのはいい。

 しかし、多くは医局でずっと居たり詰所で本やカルテを見て、モニターを見て何やら動かない。よく見ると寝てるではないか。で、次の日ネコのような目になっている。同僚のねぎらいでも待っているのか。

 居残るのはそういうことではなくて、現場から離れられない姿勢だ。ただ、ベッドの横にずっといることではない。ベッドには患者状態にまつわるヒントがあり、書物のある医局には知識の海があり、詰所のカルテなどには過去問題が眠る。しかし家で考え事をするより、君の心は遥かに患者に近い。事態を何とかしようと思うのなら、目的意識を持って自然と移動するはずだ。

 僕は、眠るなとは言ってない。

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