テストOVA①

2015年3月11日 連載
 主役の女性研修医、間宮ゆかりは学生の時の萌えキャラが抜けない、という設定。

「ここ、こんにちはっ!医師になったゆゆ、夢は・・人類を幸せにして、戦争のない世の中を作ることですっ!あれ?」

 ほかの3人研修医も紹介。
「野中アキラ。学年ダントツ1位。エリートコース希望」
「川口リカ。ゆかりちゃん共々、女医にはやさしくねっ」
「ゆうきです。まーなんていうか。なんとなく医者になったわけでほんで・・」

 みな、尿検査や外来補佐。汚物まみれの尿・検査室で会話。ゆかりが先陣。

「はやく患者さんもってさー、よくしてあげてさー、病気なおしたいのにさー。なんで雑用ばっかなんだよーぷんぷん」
「みんなこうしてたたき上げられてきたんだ。必要なことさ」と野中。
「野中くんってさー。心筋こうそく来たら1例目もらうんだよねー。いいなー!」

 数日後、プレゼン。准教授。

「わたし、野中から。急性心筋梗塞です」
「待ちたまえ。いきなり病名か?そんな順番からでなく、ストーリーテリング的にだな!」
「ストーリー・・ですか?」
「質問は許さんわ!」

 ビビるゆかり。
「あんな成績トップでも怒られちゃうんだ。ひぃい。あたしならたぶん・・・」

(ハンマーで押し潰される妄想)
「ひいいいっ!あたし、トイレ!」

「できないできない!あんなのできない!」
(妄想。追っかけていた宝塚キャラが登場)
『姫。どうしたんですか。落城が迫っとりますぞ。姫が戦わないで、どうするんですか?王の私はともかく、民衆の彼らがあなたを待っている』

 バーン!とトイレが開く。

 怒られているユウキが泣きかけの中、ゆかりは横にそびえたつ。そして彼女の番に。

「か、患者さんは68歳男性。アルコール性の肝障害および心筋症ですっ。経過は・・」
「CT所見は?」
「これ!見てのとーり!」
唖然とするほかの研修医たち。

「超音波もこれ!みなさん、もう分かってるはずだから!」
「しかし、自業自得の病気だな。でもおいいよなこんな人種は。国が面倒見て負担してくれる。わしらも気ままに生きたいよ」

 ゆかりの手が震える。

「そそ、そんなこと、ないですっ!」

 周囲が固まり、続くへ。


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