利尿剤を含む3種類以上の降圧薬を使用しても目標血圧まで下がらない高血圧、を治療抵抗性高血圧性、と定義している。原因の多くは体液貯留に基づくものであるため、降圧利尿薬の追加で改善することも多いという。もちろん生活習慣や他剤内服の背景、2次性代謝疾患の除外などの見直しをしてみる価値はある。

 で、実際治療抵抗性として治療となると、3剤による強化薬物療法すなわちL型Caチャネル遮断薬(ニフェジピンかアムロジピンの最大量)、RAS抑制薬(ACE阻害剤かアンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬の最大量)、降圧利尿薬(少量サイアザイドなど)の組み合わせが基本となる。

 また腎臓を支配するのが99%交感神経であることより、それを直接標的とした治療もある。経静脈的に腎動脈内からアブレーションを行う、というものだが十分なエビデンスなし。あるいは頸動脈の圧受容器への電気刺激による交感神経抑制、もあるが副作用多すぎなど課題が多い。

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