2013年9月21日 連載

 患者さんが亡くなったまさにそのとき、絶縁状態の身寄りが最後になって役所から明かされることがある。どういうことかというと・・・その患者さんが生存しているときは、それを理由に役所が居場所を(知っておきながら)病院機関に知らせない。ところが、亡くなったとたん身元引き受け人として役所が(絶縁家族に)連絡をする。大阪でよく見る光景だ。

 奇妙なものだ。亡くなってはじめて、顔を出してくる家族。絶縁状態だからか、一片の個人感情も一見見せず現れる。いやむしろ遠方のため病院まで現れないケースも多い。が決して責められるものではない。

 それにしても、絶縁するほどのこととは、いったい何があったのか・・・?いや、ほとんど察しはつく。借金、暴力、女。すべてはこれに集約される。その裏には、必死でそれを何十年もかけて代償してきた家族がいる。兄弟や孫らを必死で庇って守ってきた。その事実にただ愕然とする。

 自分自身もまた、思うのだ。病気を診て、患者も診て、そのつもりが・・・いやいや、人生の履歴まで全て知った気になっていた。だがその程度だったのだ。


SKETCH of HEART

2013年9月19日 音楽
 自分にとって、沖縄の思い出が詰まったアルバム。なぜなら、(アルバムリリース時)単純にそれを聴きながら旅行したのが始まりだったからだ。で、今回も聴いてみた。今回は夫婦だが、その意味の深いところまでは伏せている。

 以下、那覇出発北行として。

01世界でたったひとりの君に ・・ 山田邦子らが歌ってイメージが悪く、この曲はいきなりスキップ。

02夜汽車よ悲しみを乗せて ・・ さぁレンタカーで北へひとっ走りだ!という曲。

03セプテンバー・レイン ・・ 一般道をのらりくらりと海岸線。意味不明のワクワク感。

04ミセス・ジョアンナ ・・ エメラルドの海。名護市あたりから風景が変わる。

05ラスト・チャンス ・・ 交通量も減り、気がつけば速度超過。<俺には最後の賭けになるだろう>。次の曲とのギャップが大きすぎ。

06あなたがすべて ・・ 風景に合わず、これはスキップ。<あなたのあとを追いかけるだろう>あたりが万座毛ライク。

07プリテンド ・・ 最北端の風景。エンストしたら命はない。そんなスレスレの中での平和。

08君に言い尽くせないまま ・・ 夕陽。人恋しくなるような、これまでのことも許せそうな、前向きな歌へ。

09終着駅 ・・ 最北端が、まさに終着駅。もうこれ以上のものはない、というような。あの記念碑に、陛下は如何なるようにお感じか(渡辺謙?)。

10もうひとつの夏 ・・ さぁ今日も、これで終わりですよ。と丸くおさめる。


かつての日立・ミュージック・イン、のように解説してみた・・・!ふるぅ!

僕の沖縄

2013年9月19日 連載
僕の沖縄

 20年前の印象と比較してみた。

・ 国際通りの商人方が、かなり必死になっていること(干渉早すぎ)。
・ 北部は開発が(いい意味で)あまり進んでいなかったこと
・ 許田にある道の駅からの夕日が美しかったこと。ここのスパムが美味
・ パイナップルパークの食べ放題パインが盛りすぎで興ざめだったこと
・ 東海岸の裏通りが、整備されすぎて哀愁がなかったこと
・ ジャッキーステーキハウスが依然として幅を利かしていたこと
・ 嘉手納基地の道の駅で売っていたオスプレイのTシャツに赤いペケ印あり
・ チャラ男のGパンズリ下げ+風俗系女子整形顔の組み合わせが増えたこと
・ ホテルの中国人人口の増加
・ ミリタリーの店の活気がより低くなっていること(従業員がバイトっぽい)

飛べない鳥

2013年9月19日 連載
飛べない鳥

 ヤンバルクイナ、という鳥の大型模型が<ヤンバルの森>にある。誰も観光に来てない様子。模型というより中に階段がある建物なのだが、なぜか立ち入り禁止。

 この地域にしか生息しておらず、開発で絶滅の危機にあるという。困ったことに体の割に翼が小さいため、飛べないという。小外科すらできない内科医を思い出したら、失礼だ。

 ヤンバレ!・・・じゃなかった、頑張れ!

peach

2013年9月18日 連載
peach

 台風も過ぎ去り、有休を利用して沖縄へ。初めての試み、peachで予約。確かに安いが、ちょっとの油断で値段がどんどん上がっていく。しかも不便な第2ターミナル。バスで移動。客層がなんとなく悪い・・・のは今回だけか。

 機内のサービスは悪くなく、この安さなら問題なし。まさに航空ビジネスのジェネリック(褒め言葉になっとらんぞ!)。

女社会

2013年9月13日 時事ニュース
 うちの病院から思わず「そうよそうよ!」とナースらの叫びが聞こえてきそうだ。確かにナースらの仕事は激務だ。だが、それを知らずにナースになったというのは虫が良すぎると思う。でなければ、現状を世間にばらそうとかでなく、まず身内のチームの連携をお願いしたい。差別の撤廃もまず身内からだ。金銭的には十分、優遇されている位置にある。仕事が増えるのが嫌なら、去ってもらうしかない。でも、実際ナースが離れるのは確実安定な新天地が見つかったときのことが多いのだ。でも大半にはそんな青い鳥など見つからず、なかなか辞めず粘ることになる。それが<頑張る>ということなのに気づいてない輩が多い。

 そもそも<頑張る>の語源は<眼張る⇒見張る⇒一定の場所から動かない>ことらしい。

 かつて、友人が院長になってナースら寄りに取り決めをしていった。ナース側はいったん譲歩されれば、その代わり・・というのがなく、むしろ次のシナリオを持ってくる。次、次でキリがないのだ。男女の関係も、そんなところがあるだろう。だから、男の小遣いが減っていくんだよ。

 自分はあくまで女社会の縮図と見ている。早い話が、「仕切らせてはいけない」。ドクターのこともいろいろ妬まれるが、いざというときのリスクは(多くのケースで)比ではない。ナースが患者側に立つ、くらいの偏見はドクターらに持たれてる。

 その友人はついにこう言った。「待遇をドクター並みにせよ?じゃああなた、ドクターになってください」。場は静まった。

 頑張れ!

芸能人

2013年9月11日 連載
 経営の上流にいくほど、自然と芸能人と知り合う機会が増える。言い換えると芸能人そのものというより、それに絡んだビジネスに突き当たる。芸能人の兄弟んど肉親はたいてい事業をやっており、店舗などの物件が関わってくるから建設業関連で出会うことになる。イベントへの優先参加(コンサートなど)は彼らを通じたものが多い。

 ただし、不動産の上流をたどれば、利権団体や暴力団へとつながる。彼らの認めの上で(監視のもと。許されの上で)各事業が動いている。

 不動産関係を通じて、芸能人家族は持病のある身内を通院させるようになる。芸能人が直接病院に受診することはあまりなくても、落ちぶれたあとのケースの受診はかなり多い。これらの背景には、事業の経営の(借金の)片棒を担ってもらう打算がある。

 ただ、彼らに共通するのは・・・ものすごくルーズであり(悪気なく非常識)、しかし驚くほど従順であることだ。芸能人含め、事業に関わるのは疑問さえ抱かない従順さが必要であるように。ある意味純粋、ある意味単純ともいえる。

 僕らも受験勉強の時は、純粋ながら単純だった。いい点数を取るため。しかしその洗脳は、学生という短期間だったから抜け出ることができたのだ。
 安倍首相のスピーチははて、よほどの頭脳が集まって作られたものなんだろうな・・・。ともあれ、開催地が東京に。2020年なら安倍首相もとっくに引退だろうし、今は好きなことをいくらでも言える。ローコストな戦法だ。それにしても国際的な工作もなく、すんなり決まったのには違和感も感じる。何か、都合の良いことか裏取引でもあったんだろうな。

 さぁこれから、国はこれを何としてでも実現させるため巨大な公共事業、マスコミ隠蔽により積極的になるだろう。公共事業はヤクザ・北朝鮮他とつながるので、統制を取りやすい。これらが作り出した錯覚でもって市民は騙されないようにしないと。返事はどうでも、しかし調印はなしだ。経済効果は、むしろ日本国民そのものの消費を狙っていると思う。

 明日、病院に出勤してくる医師がルンルンなら・・・彼ら特有、見越した株上昇を喜ぶサインだ。
 
 ゴルバの音楽を口で歌えたら、そいつはバリバリ40代。チャーッチャチャーッチャピピィキュイインキュイイン・・・チャーッチャチャーッチャピピィキュイインキュイイン・・・

 チャチャチャチャ!加藤茶!杜仲茶!

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


 当時はビデオがなく、この放送を逃してしまったら一大事!という緊張の中、完全チャンネル防衛で鑑賞した。のを覚えている。

 小学生の時に不満だったのが、プレアデスを破動砲で撃破したあとゴルバをさぁどうやって撃沈するか・・・と思いきや!ああ、そう来たか!このときは非常に空振り感が強かった。

 だが今鑑賞すると、自分の感情移入はむしろ大和川、いやヤマト側でなくデスラー・・でもなく、古代守側のほうに没入していた。というか、夫婦側(笑)。自分達の生活区域が危なくなり助けに来た弟に対し、「すまんが帰ってくれ」という配慮が妙に意味深だ。

「田舎に帰れ、というお前の気持ちは分かる。しかし都会の便利さを知った今、田舎での二世帯住宅は俺たちにとって重荷なのだ」と太一郎。

 イスカンダルの海での戦いが斬新、以前活躍が乏しかった三段空母が何台も!なお、この実戦で活躍したはずの北野・坂本はその後の続編で外されている。あ勤務評定が厳しかったからか。パンツマラソンへの腹いせか。

 松本零士がそのまま作っていたら、古代守は(彼独自の設定どおりに)キャプテン・ハーロックとして登場させていたのではないか?しかし、なぜ今頃キャプテンハーロックの実写化なのか?ヤマト同様、華僑や○島勢力が動いたのか?それに伴うマージンが、おいしいのだろうか?

 こうなると<999>も、時間の問題なんだろう・・・。そこでまたアイドルのハーロックか。エメラルダスは壇蜜で何を「出す」とか何とか。ああ・・・。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51657517.html

 エムスリー経由で見た記事だが、この記事の内容自体が重要なのではない。内容はいい加減そのもの。ただこの記事の書き方自体が、外資系人種が日頃持っているコンプレックスということだ。

 僕の言う外資系人種というのは、社会に賭け事の原理を利用して一攫千金を狙う者たちだ。成果主義。オールオアナッシング。人間性は不要となるので、数値の指標でしかものを見れず、推測ながら断定的だ。

 今は社会の上に行くほどこういったものを求められるので、というか儲けようと思うならこの段階へと進むようになっている。外資系に勤めてなくても、個々の会社がそうなりつつある。自分さえよければ・・という風潮も関係すると思われる。

 医学部へ進む動機についてだが、大半は親の事業を引き継ぐことが前提だ。それ以外は優秀な成績を持った以上抱いてきた、男の(いや女も)ロマンだ。理数系が得意なら、迷わぬ判断で当然だ。金のため、というのは本末転倒じゃないか。受験学生のときに欲しいのは、受験地獄から優越への自由だろう。

 勤務医の年収はおおよそが勤務組み次第で1200~1800と幅があり、週1・2の非常勤で200~600万追加が可能。というのが本当の話だ。社会的な反感を避けるため、医師会が低く報告しているわけだが。美容整形、院長職はそれ自体寿命が長いとは限らない。

 ただ60を超えるといきなり下げられてくることも知っておきたい(ここで非常勤の意味が大きくなる)。ただ、かなりの数の医師が投資・事業などにうつつを抜かすため、高収入ほど借金を抱える者が多くなる(周囲には言わない)。

 非・医師の記事ほど(医師に関して)いい加減なものはない。


自由の翼

2013年9月7日 動画

 <進撃の巨人>のオープニング第2弾、遅ればせながら聴いた。1作目と同様、1番が終わった途端いきなり別の歌謡曲へ?ちょっと違和感がある。TVでのPVばりの編集は、完成度がかなり高い。あの旗(の映し方)が良い。

 正直、何を歌っているのか歌詞自体が聴き取れないが、それはそれ。そのままのほうがいいかもしれない。

 いつか研修医の群像劇アニメを手掛けることがあれば、出撃シーン、デバイスのスローアップ、謎めくようなシルエット、最後の点滅画像、オーケストラの多用、タイトルが最後、などの効果はぜひ参考にしたい。
 大学病院などで<倍返し>するためには、出来る限り上のポストにつく必要がある。留学して戻ってきて、という手もある。論文・ディスカッションで相手を圧倒。それなりの声量と度胸、体力が必要とされる。

 民間病院では、若手ならまず新米から入るということになるが、周囲からすると一番ナメられやすい立場にある。でも長居することで患者も増え、発言力も出て周囲が黙りだす。残念なことに、多くはここで上層部同志で下層民を見下すようになる。あるいは他の上層部に任せていじめ・差別を見て見ないふり。

 そうではなく、上層部に立ったらかつての新人のつらさを思い出し、不条理な扱いをして楽している上層部を叩き落すべきだ。たしかに、こういった人種はしつこい。だが、言葉でたたみかける姿勢を見せれば彼らは逃げ腰になる。上層部というのは、大半が臆病者だからだ。保身と、上へのおせっかいでビクビクしているからだ。

 ドラマを見て本当に正義を愛するなら、困ってそうな下層部を1人でも救出せよ。

オリジナリティ

2013年9月5日 映画
 彼の作り出す作品は常に周囲を影響し続けた。それでいて、常に新しいもの。大衆の望む方向に考えなかった。が、認めさせた。これはなかなか、できることではない。もちろん参考にした作品などは多数あっただろうが、それはオリジナルの開花のため。

 僕らも情報が欲しくて本を読んだり、人の話を聴いたりする。しかしそれを果たしてモノにして新しいものに生かせたかどうか。これだけ蔵書や資料を持っててHPで足跡があってアクセス数がなんぼあって、だから、だから。それで自分が何も変わってないのなら、耳に念仏の、その馬といっしょなんだろう。

 誰でも、自分のこれまでの時代をいくつかに区切れる。その節目節目において、その時代の完成度はどうか。僕のこれまでをジブリ風に流すと・・

「おぼひでポリクリ」
「医師の倍返し」←部下が出世し倍返し
「くれないの・・金」←以前の大学病院
「借り暮らしの研修デイ」
「ケモ延期」
「メシをすませば」←というか、メシをすましたと思ったらすぐ仕事
「帰るの?早くしろ!」←帰らず仕事させられた思い出
「平成医局合戦インビボ」←医局同士でビボ実験争い
「架空の名義バレタ」
「おののき女医(ひめ)」←しばらく働かなかった女医が姿を現す・・・
「謎の搬送便」←紹介状もない他院からの非常識な搬送
「ほう?行けよ隣の山田郡」←僻地へ飛ばす話

パラメーター

2013年9月5日 連載
 もうちょっと解説を足していくつもりだが、今は手元に資料がないため小休止。

 パラメーターのいじりによって、正義の効果を発揮する、というのが理想の薬だ。しかし生物の進化にとってはむしろそれを阻むものであって、生物の掟からするとそれは逆に阻止される方向に行く、という心配はある。

 降圧剤で血圧は下がって血管の破裂は免れたとしても、継続によってどこか(たとえば狭窄した血管)の血流を落としたりするかもしれない。抗生剤でも菌の耐性化を招くかもしれない。しかしついつい、我々は目の前の効果に気を取られてしまい、薬剤の中止までなかなか行き届かない。

 実際、薬は開始が望まれてもどこで中止すべきかは分かってないものが多い。いや、それを研究する姿勢はみられない。薬を生み出すのは利益の追求があってこそで、これは戦争の武器と同じく途絶えてはならないものだからだ、と思われる。

 アメリカがシリアを開拓し、武器の新たな市場を作る。製薬会社もまた、新たな発想でより売れる薬を作る。しかしそれが作れないかもしれないとき、利益はバルタン的発想に至る。バルタンらは、自らが抜きんでているデータが出たと。それは、アメリカにとっての大量破壊兵器のような位置づけだったのかもしれない。実はないのに。いや、なくとも生み出す。AKBの秋本商法にも通じる。

 彼らは・・・どこのパラメーターをいじられたのか?<欲>というスイッチをより加速したのか?イエーガー! ←例の歌


ステロイド ②

2013年9月4日 連載
 となると、副作用が当然心配になってくる。体内にあって体内に必要な物質だから、その作用が裏目に出るといった形になる。

 じゃあステロイドはそもそも体内にどう役立っているのかさかのぼることになる。

1)糖の代謝の制御。肝臓で血糖が出来過ぎるのを調節してくれる。高血糖や糖尿病にならないようにする。

2)タンパク質の代謝の制御。タンパク質を分解し、エネルギーを得ることができる。その分、筋肉細胞は小さくなるが。

3)抗炎症作用・免疫抑制作用。前述。

4)電解質代謝。電解質は少なすぎても多すぎても命とり。これを調節。

5)骨・カルシウムイオンの代謝。骨が脆くなる方向に行くが、骨の原料カルシウムの調節の裏返しでもある。

 これら自然なことが促進されると、

1)糖尿病
2)筋力低下
3)易感染性
4)電解質異常
5)骨粗鬆症

 となりうるのは自然と浮かぶ。

 ステロイドの投与量がいい加減だと、こういう方向に転ぶ。まして患者がこれらをすでに持っていたら、その病状までが悪化する。ただ実際のところ、治療がステロイドしかない病態がかなり多いためやむを得ない点ではある。

 しかし、ステロイドに関しては使用の注意・キャンペーンはほとんど行われていない。黙っても売れる薬であり、むしろ副作用で出てくる病態のほうに(業者が)味方している
ように思えてならんのだが。

 ちょっと勉強してみる気になった人がいたら、それはひょっとして僕がどこかのパラメーターをいじったから?に過ぎないかもしれない。



ステロイド ①

2013年9月4日 連載
 ステロイドは何も特別なものでなく、人体からふつうに出ているものだ。これには<炎症を抑える><免疫を抑制する>力がある。前者は(毒やけがなどによる)体の損傷を修復、後者は体内の過剰な暴れを制御する。この<あばれ>というのは、体にとって不利益な体内の反応。膠原病や、重篤感染症での体内パニック状態(免疫過剰応答)だ。

 この免疫の過剰な応答は原因があるからこそ起こるわけだが、その原因そのものがあまりにも危機的なものだから、という背景がある。しかしいったん起こした過剰な応答は、自らの体をも害してしまう。そこを<まあまあ>と抑えにかかる。

 ステロイドが投与されないと、通常体内で出ているステロイドで頑張ることになる。というか、通常小さい病変なら体内のステロイドで十分OKなのだが、大きいものだとゆっくりしていられない。速く直さないと敵が増長する。なら、即効性を期待したい。ステロイドは以上の作用があるから物量的に投与すれば治癒は早まる。なので即効性がある、ということになる。まさしく<驚速>だ。

 人が生産しているステロイドの主役<コルチコイド>が治療でのステロイドに相当するわけだが、このコルチコイドの生産量が1日20mg。膠原病に使用されるのが40~60mgということを見ると、それだけの力が必要なんだな(自腹では無理)と感覚的に分かる。

薬の作用機序

2013年9月4日 連載

 作用機序を学ぶとき、わりと基本として意識したいのは・・・薬というのは人間の免疫を活性化するものであって、言い方を変えるとパラメーターをいじくって免疫応答を過度にする、というものだ。薬に未知の物質があって、直接作用するのではない。

 パソコンで以前<驚速>などというソフトがあった。これの正体はパソコンのパラメーターをいじるだけのものだったのは知っとるけ(ふるぅ)?

 となると、薬はその分体に無理な応答をさせていることになる。それが正義の作用をもたらすにしろ、それに伴う副作用は出てきて当然だ。そういう意識でもって考えれば、漫然とした投与は慎むべきであり、治療に自ら協力的になろう。

 僕の同僚らがマンションブームにひっかかり10年ほど経つ。(当時30代)勤務医でも生活は楽とはいえず、10年払いでなく長期も多い。彼らの言い分では、その後前倒しで払っていく・・という計画だった。

 しかし、その計画はすでに狂わされているようだ。住宅を35年かけて払うといっても、不動産側がそれで終わらすはずがない。特に一戸建ては数年もすれば雨漏りやシロアリなどで悩まされ始め、そのつどコストが生じる。車も痛み、子供に無理な学費をかけ始める。一方で病院を変わったりするとコストの変動が激しく、コスト次第で病院を決めてしまう向きになる。結果的にストレスの多い生活になる。

 これは何も金に執着した人間、というのではなく・・・自分の生活をあえて(早期に)金利の高い設定にしてしまった、というところが問題だ。

 何が言いたいかというと、初期設定グラフではその初期値だけでなく、予測の傾き設定が重要だということだ。なんでもグラフ的に考えるべき、ということだ。

MEGAQUAKE

2013年9月2日 連載

 まるで心房細動などの不整脈のよう。スロークエイクという微小波。これが大地震の前兆として有用だという。実際、3.11の1か月前に見られていた。そして今回、南海トラフの下で微妙に動いている。ただ、プレートのストレスの発散という見方もあり(結局大地震に至らなかった例もあり)、肝心な解釈が結局のところどっちつかずになっている。

 しかし、この地震は近いうち起こるものとして考えておくべきなんだろう。起こったとして、国がどう対応するのか・・には頼っていられない。これまでのことでもう分かってるはずだ。今のところとっさの反射神経と、常に考えるという習慣は大事にしておこう。

 

孤独の当直食

2013年8月31日 連載
 ・・は、あまりおいしくない。職員はじめ病院の給食業者は、経営方針の1つの顔だ。肉食業者は、ある意味その最たるものだ。

 孤独のグルメ風に紹介しよう。

 今日は、なんかメディカルの紹介。名前はいいや。北風がふう。街角ピープル・・・吹いてくる。ああ、自宅の食事が恋しいよ!

 病院の入り口。本日はもう終わりましたとさ。でも、俺の夜はこれからだっちゅうに。頼むよ、総理・・日本の今後を支えてくれるのは、あんただ。と、言いたいところだけど・・

(到着する救急車)

 来てくれる患者さんらによって、支えられてるんだよね。この僕たち。当直させてもらってるって、意識を・・持て?持ったか?うん。

 当直室へ誘導さる。なんて綺麗な部屋だ。なんてお世辞にも・・おっ。エロ本がたくさん。若かったこの頃の彼女たち。今頃、何してんだろな。

 おっ。来ました来ました夕食が。今日も寝れない当直様の、夜のお友。どれ。ご飯は・・・固い。医師を尊敬しすぎての供え物ってか。そう思えば悪くない。神への奉物。パク。

 おかずはまずこの、冷えた魚・・・おっと。骨が突き出てるが交わしはOK。さかなくんも、海での針刺し事故、気を付けましょうぞ。みそ汁の中には・・針はないな。汁が緑で胆汁のよう。はは、こんなときにでもオレは・・・。

 これまた冷えたおでん。これもさっきのエロ女同様、以前はうまかったのよ、ってか。うん。旬は過ぎてる。でも、熟女も悪くはないかな。

 ふ~。寝るとするか。よっ(イスで背伸び)。でも、何か物足りないな。ここは、ひとつ、将軍様に。

(カバンから取り出したカップめんに、お湯)

 泊まり木の 水もしたたる カップMEN  てか。


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